君をひたすら傷つけて
いつ寝たのか分からない。でも、私はあのまま泣きつかれて寝てしまっていた。真っ暗な部屋で身体を起こすと、身体には毛布が掛けられてあり、机の上にはサンドイッチとコーヒーの入ったマグカップが置いてある。きっと泣いている私を気遣ってお母さんがしてくれたのだろう。
携帯にはお兄さんからのメールで義哉の告別式と葬儀の案内が来ていた。その最後に『無理はしないでいい。義哉なら分かってくれるからね』と言葉が添えてある。
私が義哉とのお別れに行かないという選択肢はなかった。
告別式は午後七時からになっていたけどその時間には行けなかった。喪服は持ってなかったから大学の入学式に着ようと思っていた黒のスーツを着た。でも、動くことが出来ずに私はベッドの上で時間を過ごした。午後九時を過ぎてから、私はお父さんに式場まで送って貰った。助手席にはお母さんも乗っている。
「一緒に行こうか?」
「ううん。大丈夫。お焼香だけして帰ってくるから」
高校生なら制服で参列するべきかもしれないけど、大学に行く時に着ようと思っていたスーツだった。実際の大学の入学式には真っ白なブラウスを合わせるつもりだけど、今日は紺色のブラウスを着ている。式場に入ると殆ど誰もいない広間に義哉の笑っている写真が飾られていた。
周りには百合の花と薔薇が飾られている。
親族席にはお兄さんだけが座っていた。お兄さんは私の姿を見つけると椅子から立ち上がり、いつものようににっこりと笑った。
「来てくれてありがとう。義哉も喜ぶよ」
「眠っているみたい」
「そうだね」
私はお焼香だけしてお兄さんに頭を下げてから式場を後にした。
携帯にはお兄さんからのメールで義哉の告別式と葬儀の案内が来ていた。その最後に『無理はしないでいい。義哉なら分かってくれるからね』と言葉が添えてある。
私が義哉とのお別れに行かないという選択肢はなかった。
告別式は午後七時からになっていたけどその時間には行けなかった。喪服は持ってなかったから大学の入学式に着ようと思っていた黒のスーツを着た。でも、動くことが出来ずに私はベッドの上で時間を過ごした。午後九時を過ぎてから、私はお父さんに式場まで送って貰った。助手席にはお母さんも乗っている。
「一緒に行こうか?」
「ううん。大丈夫。お焼香だけして帰ってくるから」
高校生なら制服で参列するべきかもしれないけど、大学に行く時に着ようと思っていたスーツだった。実際の大学の入学式には真っ白なブラウスを合わせるつもりだけど、今日は紺色のブラウスを着ている。式場に入ると殆ど誰もいない広間に義哉の笑っている写真が飾られていた。
周りには百合の花と薔薇が飾られている。
親族席にはお兄さんだけが座っていた。お兄さんは私の姿を見つけると椅子から立ち上がり、いつものようににっこりと笑った。
「来てくれてありがとう。義哉も喜ぶよ」
「眠っているみたい」
「そうだね」
私はお焼香だけしてお兄さんに頭を下げてから式場を後にした。