君をひたすら傷つけて
お兄さんはまた誘うと言ったけど、これが最後かもしれないと思っていた。でもお兄さんと一緒に食事に行くのはこれが最期じゃなかった。お兄さんの仕事の関係でレストランや料亭の下見は必要でそれを私が一緒に行くこと増えた。サークルにも入ってない私はお兄さんに誘われれば一緒に食事に行く。
実際に私と行った店はお兄さんの手帳のストックとなり接待で使っているようだった。そんな食事の時にお兄さんの仕事の話を聞く。私の知らない芸能界は思っていたよりも大変だった。神経が擦り減りそうなくらい気を配らないといけないみたいだけど、お兄さんは口では大変と言いながらも難なくこなしているように見えた。
「雅ちゃんと一緒に食事をするのは楽だからいい。同じ店で食事をしても接待の時は味が激減する」
一緒に食事を重ねる毎にお兄さんは私を『雅ちゃん』と呼び、私はお兄ちゃんと呼ぶようになっていた。一緒の食事を終わらせての帰り道に少し酔っていた私はお兄さんに『雅』と名前で呼ぶように言った。でも、それは無理だということで『雅ちゃん』と呼ばれるようになり、私は『お兄ちゃん』と呼ぶようになっていた。
仕事関係の柵の無い私と一緒に食事に行くのは楽しいとお兄ちゃんは言ってくれる。そんな言葉に甘え続け、緩やかな関係を続けながら私はまた春を迎えていた。
あれから一年経った。
それでもまだ義哉を思い出し、お兄ちゃんの姿に義哉を重ねる。ふとした瞬間に涙を零すことがあり、まだ義哉への恋が続いていた。
実際に私と行った店はお兄さんの手帳のストックとなり接待で使っているようだった。そんな食事の時にお兄さんの仕事の話を聞く。私の知らない芸能界は思っていたよりも大変だった。神経が擦り減りそうなくらい気を配らないといけないみたいだけど、お兄さんは口では大変と言いながらも難なくこなしているように見えた。
「雅ちゃんと一緒に食事をするのは楽だからいい。同じ店で食事をしても接待の時は味が激減する」
一緒に食事を重ねる毎にお兄さんは私を『雅ちゃん』と呼び、私はお兄ちゃんと呼ぶようになっていた。一緒の食事を終わらせての帰り道に少し酔っていた私はお兄さんに『雅』と名前で呼ぶように言った。でも、それは無理だということで『雅ちゃん』と呼ばれるようになり、私は『お兄ちゃん』と呼ぶようになっていた。
仕事関係の柵の無い私と一緒に食事に行くのは楽しいとお兄ちゃんは言ってくれる。そんな言葉に甘え続け、緩やかな関係を続けながら私はまた春を迎えていた。
あれから一年経った。
それでもまだ義哉を思い出し、お兄ちゃんの姿に義哉を重ねる。ふとした瞬間に涙を零すことがあり、まだ義哉への恋が続いていた。