君をひたすら傷つけて
「はい。両親と相談してみます」
そう言って教授室を出てからフッと息が漏れた。語学留学をしたいと高校の時に希望していて、この大学が留学に力を入れているということがこの大学を選んだ理由の一つでもあった。私は大学を卒業して社会に出る前に一度は日本を出て生活をしてみたいと思っていた。
今回は辞退により取りやめになった語学留学だから最初から自分で全部準備するよりは全然楽だと思う。でも、私は躊躇していた。
正直、教授から直々に語学留学の話を貰うのは光栄なことだと思う。
普通、留学の準備は大変と聞いている。
でも今回は準備万端な状態で後は私が行くと決めるだけだった。お金の問題もあるけど、両親には大学に入る前から留学はしたいと言っていたので両親も私が望めば許してくれると思う。でも、最初に在学中に留学をしたいからとこの大学を決めた時と今とじゃ違いすぎる。
義哉を失ってからまだ私は前に少ししか踏み出せてない。私はバッグの中から携帯を取り出すとメールを打った。
『相談に乗ってくれますか?』
私が両親に相談する前にメールをしたのはお兄ちゃんだった。背中を後押しして貰いたいのか、それとも引き留めて欲しいのか自分でも分からない。それでも、お兄ちゃんの意見を聞いてみたいと思った。
お兄ちゃんならどんな決断をするのだろうか?
そう言って教授室を出てからフッと息が漏れた。語学留学をしたいと高校の時に希望していて、この大学が留学に力を入れているということがこの大学を選んだ理由の一つでもあった。私は大学を卒業して社会に出る前に一度は日本を出て生活をしてみたいと思っていた。
今回は辞退により取りやめになった語学留学だから最初から自分で全部準備するよりは全然楽だと思う。でも、私は躊躇していた。
正直、教授から直々に語学留学の話を貰うのは光栄なことだと思う。
普通、留学の準備は大変と聞いている。
でも今回は準備万端な状態で後は私が行くと決めるだけだった。お金の問題もあるけど、両親には大学に入る前から留学はしたいと言っていたので両親も私が望めば許してくれると思う。でも、最初に在学中に留学をしたいからとこの大学を決めた時と今とじゃ違いすぎる。
義哉を失ってからまだ私は前に少ししか踏み出せてない。私はバッグの中から携帯を取り出すとメールを打った。
『相談に乗ってくれますか?』
私が両親に相談する前にメールをしたのはお兄ちゃんだった。背中を後押しして貰いたいのか、それとも引き留めて欲しいのか自分でも分からない。それでも、お兄ちゃんの意見を聞いてみたいと思った。
お兄ちゃんならどんな決断をするのだろうか?