君をひたすら傷つけて
「どうしてそんなことが言えるの?」
「そう思ったからだよ。さ、そろそろ俺も行かないといけないな。頑張ってくるから俺を見ててよ。じゃ、またね」
アルベール・シュヴァリエが私に見せたのは綺麗な微笑みだった。笑わないと言われるアルベールの微笑みは破壊力抜群で私はドキッとしてしまった。
アルベール・シュヴァリエは私を壁の前に置いたまま静かに雑踏の中に歩いていく。雑踏の中なのに彼の周りだけ音が消えたように感じた。傍にいる時は分からなかったけど、離れて歩いていく彼を見て並々ならぬオーラを感じた。彼はこれから一段どころか高みに上ることの出来るモデルになるのは素人の私にも分かることだった。
『君なら出来る』
アルベール・シュヴァリエの言葉は嬉しかった。私を全面的に肯定する言葉は私の折れそうになっていた心を伸ばし、背中を伸ばす。
自分に出来ることを探す。
今の私に出来ることを探す。
しばらく外から控え室の雑踏を見つめ、息を吐き人の波に入って行く。わたしは出来ると心に言い聞かせながら。
「すみません。手伝わせてください」
戦場のような場所に戻ってきた私にリズは視線を投げるだけ。でも、否定はされなかった。さっき冷静な思いで見つめた分、リズが今、何を望み、何をして欲しいのか頭で考えても分からないことが見えてくるのが不思議でならなかった。
「そう思ったからだよ。さ、そろそろ俺も行かないといけないな。頑張ってくるから俺を見ててよ。じゃ、またね」
アルベール・シュヴァリエが私に見せたのは綺麗な微笑みだった。笑わないと言われるアルベールの微笑みは破壊力抜群で私はドキッとしてしまった。
アルベール・シュヴァリエは私を壁の前に置いたまま静かに雑踏の中に歩いていく。雑踏の中なのに彼の周りだけ音が消えたように感じた。傍にいる時は分からなかったけど、離れて歩いていく彼を見て並々ならぬオーラを感じた。彼はこれから一段どころか高みに上ることの出来るモデルになるのは素人の私にも分かることだった。
『君なら出来る』
アルベール・シュヴァリエの言葉は嬉しかった。私を全面的に肯定する言葉は私の折れそうになっていた心を伸ばし、背中を伸ばす。
自分に出来ることを探す。
今の私に出来ることを探す。
しばらく外から控え室の雑踏を見つめ、息を吐き人の波に入って行く。わたしは出来ると心に言い聞かせながら。
「すみません。手伝わせてください」
戦場のような場所に戻ってきた私にリズは視線を投げるだけ。でも、否定はされなかった。さっき冷静な思いで見つめた分、リズが今、何を望み、何をして欲しいのか頭で考えても分からないことが見えてくるのが不思議でならなかった。