君をひたすら傷つけて
身体を起こすと頭にズキッとする鈍い痛みがする。こんな痛みは初めてもう一度ベッドに横になり、天井を見上げる。今朝方までアルベールと一緒にワインを飲んで、別れる時に具合の悪さを感じたけど、それ以上に今は気持ち悪い。吐き気と頭痛に襲われる。
こんな吐き気も頭痛も初めてのことだった。二日酔いの初体験。思ったよりもかなりキツイ。
身体中に感じる倦怠感に気持ちも萎える。起きようとするけど、頭を動かす度に頭の中で鐘が鳴り響くようだった。
ベッドの中で横になっていると、リビングにつなぐドアがゆっくりと開き、真っ暗な部屋に暖かいオレンジ色の光の線を描く。首だけ動かしてみるとそこには逆光で作られた黒い影がそこにある。表情は読み取れないけど、私を思う大事な人というのは分かる。
「雅。起きれる?」
まりえの優しい声が響いた。あまりに起きてこない私を心配して、様子を見に来てくれたのだろう。まりえの心配そうな顔が私の目に映る。
「怠いわ」
「飲み過ぎね。お水持ってくるから待ってて。」
まりえはクスッと笑うと私の方を見つめ、部屋から出て行き、戻ってきた時にはペットボトルに入った水が持たれてあって、その口のところにはストローがあり、私が寝たままでもお水が飲めるようにとのまりえの心遣いだった。
「ありがとう。まりえ。でも、すごく楽しかったの。本当に楽しかったのよ。」
こんな吐き気も頭痛も初めてのことだった。二日酔いの初体験。思ったよりもかなりキツイ。
身体中に感じる倦怠感に気持ちも萎える。起きようとするけど、頭を動かす度に頭の中で鐘が鳴り響くようだった。
ベッドの中で横になっていると、リビングにつなぐドアがゆっくりと開き、真っ暗な部屋に暖かいオレンジ色の光の線を描く。首だけ動かしてみるとそこには逆光で作られた黒い影がそこにある。表情は読み取れないけど、私を思う大事な人というのは分かる。
「雅。起きれる?」
まりえの優しい声が響いた。あまりに起きてこない私を心配して、様子を見に来てくれたのだろう。まりえの心配そうな顔が私の目に映る。
「怠いわ」
「飲み過ぎね。お水持ってくるから待ってて。」
まりえはクスッと笑うと私の方を見つめ、部屋から出て行き、戻ってきた時にはペットボトルに入った水が持たれてあって、その口のところにはストローがあり、私が寝たままでもお水が飲めるようにとのまりえの心遣いだった。
「ありがとう。まりえ。でも、すごく楽しかったの。本当に楽しかったのよ。」