君をひたすら傷つけて
「ちょっと仕事でヨーロッパに来る用事があったんだ。で、二日の休暇も貰ったので、雅に会いに来たんだ。一度、雅が住んでいるところも見たかった。今は取り込み中だったみたいだから、後からにしようと思っただけだよ。後で電話をすればいいと思っていた。さっき雅が話していた人がアルベール・シュヴァリエだね。雑誌で見るよりも存在感のある人だね。彼は雅の大事な人なんだろう?」
お兄ちゃんが帰ろうとした理由はアルベールと私が話していたから??それが理由でわざわざフランスまで来てくれたのに会わないで帰ろうと思った?最後にお兄ちゃんに会ってから二年以上の年月が経っている。でも、私のとってお兄ちゃんという存在は誰にも変えられない。メールだけのやり取りだったけど、それでも私の一番の理解者はお兄ちゃんだと思う。
離れていてもそれは変わらない。
アルベールも大事だけど、お兄ちゃんの代わりにはなれない。お兄ちゃんだけが私の『真実の恋』を知ってる。お兄ちゃんと私は同じ痛みを分け合った運命共同体と思っていた。それなのに、ここまで来て会わずに帰ろうとするというのが分からなかった。
「私がアルベールと話していたから、お兄ちゃんは帰ろうとしたの?」
「ああ。だって、雅が大事に思う人の前に私が行ってはいけないだろう。雅も彼を大事に思うなら、その辺はきちんと考えないといけないよ」
「どういう意味?」
お兄ちゃんが帰ろうとした理由はアルベールと私が話していたから??それが理由でわざわざフランスまで来てくれたのに会わないで帰ろうと思った?最後にお兄ちゃんに会ってから二年以上の年月が経っている。でも、私のとってお兄ちゃんという存在は誰にも変えられない。メールだけのやり取りだったけど、それでも私の一番の理解者はお兄ちゃんだと思う。
離れていてもそれは変わらない。
アルベールも大事だけど、お兄ちゃんの代わりにはなれない。お兄ちゃんだけが私の『真実の恋』を知ってる。お兄ちゃんと私は同じ痛みを分け合った運命共同体と思っていた。それなのに、ここまで来て会わずに帰ろうとするというのが分からなかった。
「私がアルベールと話していたから、お兄ちゃんは帰ろうとしたの?」
「ああ。だって、雅が大事に思う人の前に私が行ってはいけないだろう。雅も彼を大事に思うなら、その辺はきちんと考えないといけないよ」
「どういう意味?」