君をひたすら傷つけて
既に生徒が帰宅してしまったので学校の外には誰も居ない。そんな中、頬を冷たい風が撫で、髪が突風でクシャクシャになる。前髪は押さえるだけでは綺麗になりそうもない。校舎内ならともかく学校の外に出てしまっているから凍えるように寒い。朝の寒さよりは少しはマシだけど、それでも走り出したくなるくらいに寒い。そんな中、私はお兄さんと高取くんのやり取りを見ていた。
「藤堂さんは僕が駅まで歩いて送るから、その後、兄さんにメールするからそれでいい?新しい学校の事も聞きたいし、それが一番だと思う」
一番いいって高取くんはいうけど、わざわざ迎えに来てくれたお兄さんを待たせるのって申し訳ない気がした。これは素直に甘えた方が上手く収まるのかもしれない。でも、一度断っていて、お願いしますと言うのも気が引ける。でも、いつまでもここにいるわけにもいかない。
「駅まで乗せて行って貰っていいですか?」
私がかなりの勇気を振り絞ってそういうとお兄さんはホッとしたような表情を浮かべていた。高校生の弟を送迎するお兄さんは仕事の合間に来ているのか、それか今日は休みを取ったかのどちらかだと思う。それならこんなところで時間を取らせるわけにはいかない。迷惑は最小限にしたかった。
「じゃあ。駅まで送るから車に乗ってくれる?足元に気を付けて」
お兄さんは高取くんを助手席、私を後部座席に座らせると自分は運転席に乗り込み、エンジンを掛け車を動かすのだった。お兄さんの運転が上手いというか、殆ど揺れない。
「藤堂さんは僕が駅まで歩いて送るから、その後、兄さんにメールするからそれでいい?新しい学校の事も聞きたいし、それが一番だと思う」
一番いいって高取くんはいうけど、わざわざ迎えに来てくれたお兄さんを待たせるのって申し訳ない気がした。これは素直に甘えた方が上手く収まるのかもしれない。でも、一度断っていて、お願いしますと言うのも気が引ける。でも、いつまでもここにいるわけにもいかない。
「駅まで乗せて行って貰っていいですか?」
私がかなりの勇気を振り絞ってそういうとお兄さんはホッとしたような表情を浮かべていた。高校生の弟を送迎するお兄さんは仕事の合間に来ているのか、それか今日は休みを取ったかのどちらかだと思う。それならこんなところで時間を取らせるわけにはいかない。迷惑は最小限にしたかった。
「じゃあ。駅まで送るから車に乗ってくれる?足元に気を付けて」
お兄さんは高取くんを助手席、私を後部座席に座らせると自分は運転席に乗り込み、エンジンを掛け車を動かすのだった。お兄さんの運転が上手いというか、殆ど揺れない。