君をひたすら傷つけて
男の人と甘い時間を過ごすのは勿論初めて。アルベールのことは好きだし、緩やかに触れる指先と唇に徐々に身体は緩む。怖いと思った気持ちもどうしたらいいのと思う気持ちも全部飲みこんでいく。好きと言う気持ちは一杯だった。
「いい?」
「うん」
身体に帯びた汗も水音も恥かしいくらいに聞こえるのに私はダメだった。好きだし、愛していると思う。でも、心のどこかに最後の最後まで受け渡せないものがある。それが私を強張らせた。私はアルベールを受け入れることが出来なかった。受入れようとすると身体が引き攣ったように固まってしまう。
「ごめんなさい」
真っ暗な部屋で私の両目からは涙が零れ、ベッドのシーツに吸い込まれていく。どうしてここまで来て、受け入れられないのか自分を呪いたくなる。そんな私をアルベールは抱きしめながら、言ったのだった。
「気にすることはないよ。こうやって雅を腕に抱けるだけで十分だから。さ、少し寝よう。一緒に寝るのは大丈夫?」
「ごめんなさい」
「謝るのは禁止。モデルの俺はきちんと寝ないと仕事に差し障る。雅も俺のために寝てくれ」
そう言って唇を重ねて、アルベールは私を腕に抱いたまま目を閉じた。こんな状況で寝れるとは思えないけど、それでもアルベールは目を閉じた。そして、私も目を閉じて、少しだけアルベールから離れようとすると、キュッと力が籠った。
「俺から離れるのも禁止」
こんな状況で寝れるわけない。アルベールもきっと寝たふりをしているし、私も寝たふりをする。そして、互いの温もりだけを感じながら、胸が壊れそうになる夜は過ぎていった。
「いい?」
「うん」
身体に帯びた汗も水音も恥かしいくらいに聞こえるのに私はダメだった。好きだし、愛していると思う。でも、心のどこかに最後の最後まで受け渡せないものがある。それが私を強張らせた。私はアルベールを受け入れることが出来なかった。受入れようとすると身体が引き攣ったように固まってしまう。
「ごめんなさい」
真っ暗な部屋で私の両目からは涙が零れ、ベッドのシーツに吸い込まれていく。どうしてここまで来て、受け入れられないのか自分を呪いたくなる。そんな私をアルベールは抱きしめながら、言ったのだった。
「気にすることはないよ。こうやって雅を腕に抱けるだけで十分だから。さ、少し寝よう。一緒に寝るのは大丈夫?」
「ごめんなさい」
「謝るのは禁止。モデルの俺はきちんと寝ないと仕事に差し障る。雅も俺のために寝てくれ」
そう言って唇を重ねて、アルベールは私を腕に抱いたまま目を閉じた。こんな状況で寝れるとは思えないけど、それでもアルベールは目を閉じた。そして、私も目を閉じて、少しだけアルベールから離れようとすると、キュッと力が籠った。
「俺から離れるのも禁止」
こんな状況で寝れるわけない。アルベールもきっと寝たふりをしているし、私も寝たふりをする。そして、互いの温もりだけを感じながら、胸が壊れそうになる夜は過ぎていった。