君をひたすら傷つけて
お兄ちゃんは私を妹のように思ってくれているから仕事でも頼ってくれていいという。
本当の妹のように思ってくれているのは嬉しいけど、だからと言って仕事まで頼っていいのだろうか。お兄ちゃんは仕事に対して真剣に取りくんでいるからこそ、生半可な気持ちでお願いは出来ないと思った。
私はリズの代わりに日本に来ているだけで、もうすぐフランスに帰国する。もしかしたら、日本に帰って来れないかもしれない。そんな私が軽い気持ちでお兄ちゃんに仕事の件で頼むことなんか出来なかった。でも私はお兄ちゃんの言葉に頷いた。それはお兄ちゃんが安心すると思ったからだった。
お兄ちゃんは私に義哉を重ねているのではないかと思う。
私は気付かない振りがいい。
「うん。その時はお兄ちゃんにお願いする」
私がそういうとお兄ちゃんは嬉しそうに微笑む。高校生の時から知っているけど、お兄ちゃんはいつも優しい。優しすぎてたまに辛くなることもある。一緒にいるのは楽しい。でも、大事な人だから自分の幸せをもっと考えて欲しいし、お兄ちゃんも早く誰かいい人と出会って結婚して欲しいと思っている。
私がアルベールに恋をしたように、お兄ちゃんも…でも、それは私が言うことではなくお兄ちゃんが考えることだと思う。
私に義哉を重ねるお兄ちゃんに私が出来ることはそんなになくて…。ただ、一緒にいると不意に零す微笑みだけが私をホッとさせた。
本当の妹のように思ってくれているのは嬉しいけど、だからと言って仕事まで頼っていいのだろうか。お兄ちゃんは仕事に対して真剣に取りくんでいるからこそ、生半可な気持ちでお願いは出来ないと思った。
私はリズの代わりに日本に来ているだけで、もうすぐフランスに帰国する。もしかしたら、日本に帰って来れないかもしれない。そんな私が軽い気持ちでお兄ちゃんに仕事の件で頼むことなんか出来なかった。でも私はお兄ちゃんの言葉に頷いた。それはお兄ちゃんが安心すると思ったからだった。
お兄ちゃんは私に義哉を重ねているのではないかと思う。
私は気付かない振りがいい。
「うん。その時はお兄ちゃんにお願いする」
私がそういうとお兄ちゃんは嬉しそうに微笑む。高校生の時から知っているけど、お兄ちゃんはいつも優しい。優しすぎてたまに辛くなることもある。一緒にいるのは楽しい。でも、大事な人だから自分の幸せをもっと考えて欲しいし、お兄ちゃんも早く誰かいい人と出会って結婚して欲しいと思っている。
私がアルベールに恋をしたように、お兄ちゃんも…でも、それは私が言うことではなくお兄ちゃんが考えることだと思う。
私に義哉を重ねるお兄ちゃんに私が出来ることはそんなになくて…。ただ、一緒にいると不意に零す微笑みだけが私をホッとさせた。