君をひたすら傷つけて
「それでは説明させていただきます。こちらの資料をご覧ください。
今回の撮影は飲料水のCMです。場所はニューヨークで行い、スタッフの殆どを現地に委託することになっています。ただ、スタイリストは篠崎の一番近くにいることになるので、出来れば、日本語が出来、尚且つニューヨークでも経験のある方を依頼したいと思っています。今回、リズさんにスタイリングをお願いしたいと思います」


「ありがとうございます。今回、リズをご指名いただきありがとうございます。今回は日本語が出来、ニューヨークでの経験もあるから依頼して貰ったのでしょうか?」

「リズさんは日本語も堪能だと伺っていますし、フランスを初め、イタリアでも活躍されてますが、その前はニューヨークでも活動されていたと聞きました。こちらといたしましては是非ともリズさんに撮影のスタッフとして参加して貰いたいと思っています」

 そこまでお兄ちゃんが言うと、篠崎さんは眩いくらいの微笑みを浮かべた。

「今回はプライベートDVDのようなコンセプトでの撮影を考えています。変に作らず自然体での撮影です。撮影をする橘聖はこだわりのある映像作家ですので、それも考慮してのスタイリストの依頼になっています。自分の映像には拘るのでスタイリストは大変だと思います。今回はメーカーも『爽やかさ』だけを押し出してくれれば、後はどうしてもいいとのことです。リズさんがスタイリストとして参加されたディーのコレクションの映像を見させて貰い、一緒に仕事をしたいと思いました。全ては私の我が儘です。いい作品を作りたいので是非とも協力お願いします」
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