君をひたすら傷つけて
無理に笑えないくらいに苦しそうなのに私を安心させるかのように儚げに微笑む。もっと素直に苦しい顔をしてくれたらいいのにと思う。何をしたらいいのか分からない。でも、もっと自分を曝け出して欲しいと思った。
「病院に行こう。一緒に行くよ」
「大丈夫。兄さん呼んだし。もう間もなく迎えに来る。兄さんに病院に連れて行って貰うから藤堂さんは心配しないで。そろそろ塾に行く時間だよね。遅れたら駄目だよ。大事な試験があるから」
「そんなにキツいなら早く帰ったらよかったのに。無理してもお母さんは喜ばないよ」
高取くんの具合が悪いのにもっと早く私が気付いていたら、こんなに苦しそうな顔をさせることはしないでよかったのではないかと思った。でも、本当に急にだった。急に高取くんはフラッと消えてしまうかのように行ってしまった。
「そうだね。でも、楽しかったんだ。藤堂さんと一緒にいると…楽しかった。こんなに楽しいのは初めてだよ」
その言葉に何故か心が揺れ、瞳は涙で揺れる。苦しさに顔を歪めながら微笑む高取くんに込み上げる感情が溢れる。好き。たったその一言が…言えない。溢れだす気持ちが苦しさを増す。私は高取くんの横に座ると呟くのだった。
「傍にいるから…。居ていいよね」
「病院に行こう。一緒に行くよ」
「大丈夫。兄さん呼んだし。もう間もなく迎えに来る。兄さんに病院に連れて行って貰うから藤堂さんは心配しないで。そろそろ塾に行く時間だよね。遅れたら駄目だよ。大事な試験があるから」
「そんなにキツいなら早く帰ったらよかったのに。無理してもお母さんは喜ばないよ」
高取くんの具合が悪いのにもっと早く私が気付いていたら、こんなに苦しそうな顔をさせることはしないでよかったのではないかと思った。でも、本当に急にだった。急に高取くんはフラッと消えてしまうかのように行ってしまった。
「そうだね。でも、楽しかったんだ。藤堂さんと一緒にいると…楽しかった。こんなに楽しいのは初めてだよ」
その言葉に何故か心が揺れ、瞳は涙で揺れる。苦しさに顔を歪めながら微笑む高取くんに込み上げる感情が溢れる。好き。たったその一言が…言えない。溢れだす気持ちが苦しさを増す。私は高取くんの横に座ると呟くのだった。
「傍にいるから…。居ていいよね」