君をひたすら傷つけて
土浦社長は篠崎さんに言いたいことだけ言わせると、簡単な質疑応答だけで終わらせようとする。
「それではこの辺で会見を終わらせていただきます。篠崎の結婚はこのような形で発表することになってしまいましたが、篠崎の婚約者は一般女性です。この結婚に関しての取材は必ず事務所を通してからにするようにしてください」
その後は一切の質問も受け付けなかった。そしてすぐに記者も諦めたのは普通の結婚会見だったことと、事務所の影響力があるからだった。どこの取材も篠崎さんの事務所の俳優やタレントが出演禁止になると困る。
少しのサービスはするが、それ以上は事務所に喧嘩するつもりで掛かって来いということだった。
土浦社長と篠崎さんがステージから戻ってくると、篠崎さんは里桜ちゃんの傍に真っすぐにやってきて、先ほどは全く見せなかった少しだけ切なげに微笑んだ。
「これで里桜は俺と結婚するしかないな」
二人が話しているのを見ながら、お兄ちゃんのところに行くと、お兄ちゃんはフッと笑った。
「今から、婚姻届を提出に行く。雅も一緒にいいか?里桜さんの傍に居てやって欲しい。きっと不安だと思うから」
「うん。もちろんよ」
「でも、カメラにかなり映ると思う。リズさんやエマさんに怒られそうだ。雅を振り回すなって」
確かにスタイリストの仕事は逸脱している。でも、これは私が里桜ちゃんのことを守ってあげたいと思う気持ちからだった。
「そうね。でも、里桜ちゃんを一人にするよりはいい。きっと、リズもエマも分かってくれる」
「それではこの辺で会見を終わらせていただきます。篠崎の結婚はこのような形で発表することになってしまいましたが、篠崎の婚約者は一般女性です。この結婚に関しての取材は必ず事務所を通してからにするようにしてください」
その後は一切の質問も受け付けなかった。そしてすぐに記者も諦めたのは普通の結婚会見だったことと、事務所の影響力があるからだった。どこの取材も篠崎さんの事務所の俳優やタレントが出演禁止になると困る。
少しのサービスはするが、それ以上は事務所に喧嘩するつもりで掛かって来いということだった。
土浦社長と篠崎さんがステージから戻ってくると、篠崎さんは里桜ちゃんの傍に真っすぐにやってきて、先ほどは全く見せなかった少しだけ切なげに微笑んだ。
「これで里桜は俺と結婚するしかないな」
二人が話しているのを見ながら、お兄ちゃんのところに行くと、お兄ちゃんはフッと笑った。
「今から、婚姻届を提出に行く。雅も一緒にいいか?里桜さんの傍に居てやって欲しい。きっと不安だと思うから」
「うん。もちろんよ」
「でも、カメラにかなり映ると思う。リズさんやエマさんに怒られそうだ。雅を振り回すなって」
確かにスタイリストの仕事は逸脱している。でも、これは私が里桜ちゃんのことを守ってあげたいと思う気持ちからだった。
「そうね。でも、里桜ちゃんを一人にするよりはいい。きっと、リズもエマも分かってくれる」