君をひたすら傷つけて
昨日、お兄ちゃんに言われたからかもしれない。
携帯を開いて検索すると、日本では流れないたくさんのアルベールのニュースがあった。モデルの時代の画像で溢れる中、ビジネススーツを着込んだ姿は目を惹く。髪を後ろに流して、経済界の面々と握手をしていた。
そこにいたのは、モデルではなく、経済界の一員となったアルベールだった。
仕事は順調そうで、財閥の中でもそのリーダーシップの才能を覗かせているようだった。元気そうな姿を見ると安心する。自分が同じだけの愛を返せなかった。それはタイミングではなくて気持ちの問題だと今は分かる。篠崎さんと里桜ちゃんを見ていると、アルベールと私は…似て非なるものだった。
「雅。おはよう」
お兄ちゃんは自分の部屋から出て来ると、手帳を開き、少し離れた場所のソファに座った。テーブルのパソコンも起動したから、今から仕事をするつもりだろう。時間があれば仕事ばかりをしている。今日はもう仕事に行ったのかと思ったけど、まだ部屋にいたみたいだった。
「おはよう。コーヒー飲む?もう、仕事に行ったかと思った」
「朝くらいはゆっくりしないと、身体がキツイ。コーヒーはいる。それと今日はありがとう。おかげでいいデザイナーに出会えたよ。海も気に入ったようだし。昨日の夜、何回か連絡が来ていた。里桜さんが綺麗すぎて、幸せらしい」
「里桜ちゃんに似合っていたもの。とっても可愛かった。雅人もいいデザインをしてくれるといけど」
私はキッチンに行くと、お兄ちゃんのマグカップにコーヒーを淹れると、テーブルの端に置いた。そこはいつもコーヒーをお兄ちゃんが置く場所で、仕事をしながらでも、邪魔にならない場所だった。
「そうだな。彼は少し話しただけだけど、本当にいい人だね。自分の仕事に誇りを持っているところもいい。チラッと見たけど、才能もありそうだ。それに性格もいいようだ。優しいし、親切だし」
「何それ。絶賛するのね」
「ただ、いい男だと思っただけだよ。雅はどう思う?」
どう思うと言われても…大学の同級生で同じサークルだっただけだし……。
携帯を開いて検索すると、日本では流れないたくさんのアルベールのニュースがあった。モデルの時代の画像で溢れる中、ビジネススーツを着込んだ姿は目を惹く。髪を後ろに流して、経済界の面々と握手をしていた。
そこにいたのは、モデルではなく、経済界の一員となったアルベールだった。
仕事は順調そうで、財閥の中でもそのリーダーシップの才能を覗かせているようだった。元気そうな姿を見ると安心する。自分が同じだけの愛を返せなかった。それはタイミングではなくて気持ちの問題だと今は分かる。篠崎さんと里桜ちゃんを見ていると、アルベールと私は…似て非なるものだった。
「雅。おはよう」
お兄ちゃんは自分の部屋から出て来ると、手帳を開き、少し離れた場所のソファに座った。テーブルのパソコンも起動したから、今から仕事をするつもりだろう。時間があれば仕事ばかりをしている。今日はもう仕事に行ったのかと思ったけど、まだ部屋にいたみたいだった。
「おはよう。コーヒー飲む?もう、仕事に行ったかと思った」
「朝くらいはゆっくりしないと、身体がキツイ。コーヒーはいる。それと今日はありがとう。おかげでいいデザイナーに出会えたよ。海も気に入ったようだし。昨日の夜、何回か連絡が来ていた。里桜さんが綺麗すぎて、幸せらしい」
「里桜ちゃんに似合っていたもの。とっても可愛かった。雅人もいいデザインをしてくれるといけど」
私はキッチンに行くと、お兄ちゃんのマグカップにコーヒーを淹れると、テーブルの端に置いた。そこはいつもコーヒーをお兄ちゃんが置く場所で、仕事をしながらでも、邪魔にならない場所だった。
「そうだな。彼は少し話しただけだけど、本当にいい人だね。自分の仕事に誇りを持っているところもいい。チラッと見たけど、才能もありそうだ。それに性格もいいようだ。優しいし、親切だし」
「何それ。絶賛するのね」
「ただ、いい男だと思っただけだよ。雅はどう思う?」
どう思うと言われても…大学の同級生で同じサークルだっただけだし……。