君をひたすら傷つけて
リズの急かされるように控室を出ると、私は篠崎さんの控室に向かった。でも、既に準備が終わったのか、お兄ちゃんも篠崎さんもいなかった。私は教会の祭壇の方に行ってみることにした。準備は終わったけど、この後のことを何も聞いてなかったから、それも聞きたかった。
教会の祭壇の方に行くとそこには篠崎さんの姿はなく、お兄ちゃんだけがいた。いつものスーツとは違い、フォーマルなスーツ姿のお兄ちゃんは祭壇の前の方の椅子に座り、目の前にあるステンドグラスを見つめていた。
何を考えているのか、ステンドグラスを見つめるお兄ちゃんの表情が見えない。
ただ、私には長いグレーの大理石のヴァージンロードの先には祭壇の中央とその左右に聖母マリアを始め、聖者が描かれてある。チャペル内の細やかな装飾と綺麗なアーチの素晴らしさが歴史を感じさせただけだった。
「お兄ちゃん」
私の声に振り向いたお兄ちゃんはフッと笑って立ち上がった。そして、私の方にくると目の前に立ち、ニッコリと微笑んだ。視線の先にはプレゼントされたサックスブルーのワンピースがあった。
「やっぱり似合う」
「ありがとう。お兄ちゃん。可愛いワンピースだから、似合うか心配だった」
「とっても似合う。雅はいつもシンプルな服が多い。それも似合うけど、こういう可愛い感じの服も似合うのではないかと思っていた。似合ってよかった。可愛いよ。とっても」
お兄ちゃんが可愛いと何度も言うから、恥ずかしさがこみあげてきた。
教会の祭壇の方に行くとそこには篠崎さんの姿はなく、お兄ちゃんだけがいた。いつものスーツとは違い、フォーマルなスーツ姿のお兄ちゃんは祭壇の前の方の椅子に座り、目の前にあるステンドグラスを見つめていた。
何を考えているのか、ステンドグラスを見つめるお兄ちゃんの表情が見えない。
ただ、私には長いグレーの大理石のヴァージンロードの先には祭壇の中央とその左右に聖母マリアを始め、聖者が描かれてある。チャペル内の細やかな装飾と綺麗なアーチの素晴らしさが歴史を感じさせただけだった。
「お兄ちゃん」
私の声に振り向いたお兄ちゃんはフッと笑って立ち上がった。そして、私の方にくると目の前に立ち、ニッコリと微笑んだ。視線の先にはプレゼントされたサックスブルーのワンピースがあった。
「やっぱり似合う」
「ありがとう。お兄ちゃん。可愛いワンピースだから、似合うか心配だった」
「とっても似合う。雅はいつもシンプルな服が多い。それも似合うけど、こういう可愛い感じの服も似合うのではないかと思っていた。似合ってよかった。可愛いよ。とっても」
お兄ちゃんが可愛いと何度も言うから、恥ずかしさがこみあげてきた。