君をひたすら傷つけて
里桜ちゃんは贅沢だというけど、結婚式も披露宴も篠崎さんの仕事の関係でたった二日しかない。たった二日なのだから、贅沢をしてもいいと思う。でも、里桜ちゃんは幸せそうにしている。幸せそうな二人を見ているだけで周りの方が幸せな気持ちになる。
「飛行機のチケットは明日お渡しします。明日宿泊のホテルは先ほど予約の確認が出来てます。里桜さんのご両親は飛行機のギリギリの時間までフィレンツェの観光をして貰って、私が責任をもって、日本までご一緒しますから、安心して海斗との時間を楽しんでください」
「色々ありがとうございます。高取さんと雅さんが両親と一緒にいてくれると安心です。両親も心強いと思います」
「ご安心ください。それに私は空港までの時間をご一緒するだけですので」
お兄ちゃんはそういうと、私の手に部屋のカードキーを渡した。私の部屋はお兄ちゃんの部屋の前だった。
「里桜ちゃん。篠崎さん。また明日ね。おやすみなさい」
私はそういうと、自分の部屋にスーツケースを持って入ることにした。一人になるとホッとする。私は窓辺のカーテンを開けると、眼下に広がるフィレンツェの街を眺めた。街の明かりを見ながら、今日の里桜ちゃんと篠崎さんの結婚式を思い出し、橘さんと叶くんのことを思いだしていた。
胸の奥が苦しくなるのは、叶えられなかった義哉との未来で、私の中での理想が現実に目の前にあることが苦しく感じた。
大好きな人たちに囲まれての結婚式、そして、好きな人に似た子ども。幸せそうな微笑みを見るだけで、よかったと心から思い、羨ましいと心から思った。
「飛行機のチケットは明日お渡しします。明日宿泊のホテルは先ほど予約の確認が出来てます。里桜さんのご両親は飛行機のギリギリの時間までフィレンツェの観光をして貰って、私が責任をもって、日本までご一緒しますから、安心して海斗との時間を楽しんでください」
「色々ありがとうございます。高取さんと雅さんが両親と一緒にいてくれると安心です。両親も心強いと思います」
「ご安心ください。それに私は空港までの時間をご一緒するだけですので」
お兄ちゃんはそういうと、私の手に部屋のカードキーを渡した。私の部屋はお兄ちゃんの部屋の前だった。
「里桜ちゃん。篠崎さん。また明日ね。おやすみなさい」
私はそういうと、自分の部屋にスーツケースを持って入ることにした。一人になるとホッとする。私は窓辺のカーテンを開けると、眼下に広がるフィレンツェの街を眺めた。街の明かりを見ながら、今日の里桜ちゃんと篠崎さんの結婚式を思い出し、橘さんと叶くんのことを思いだしていた。
胸の奥が苦しくなるのは、叶えられなかった義哉との未来で、私の中での理想が現実に目の前にあることが苦しく感じた。
大好きな人たちに囲まれての結婚式、そして、好きな人に似た子ども。幸せそうな微笑みを見るだけで、よかったと心から思い、羨ましいと心から思った。