君をひたすら傷つけて
「じゃ、見ましょ」
しばらくは二人でワインを飲んで、スクラップされた篠崎さんの写真を見て、色々な話をしていて、ふと思いついたのは映画祭で受賞したのだから、そろそろ特番で出ているかもしれないと。
「ねえ、リビングでテレビを見ようか。篠崎くんが気になるでしょ」
里桜ちゃんと一緒に飲みかけのワインを持ってリビングに行き、テレビの電源を付けると一番最初に画面に映ったのは篠崎さんの顔だった。画面右上には『おめでとう!!審査員特別賞』という文字が書かれてあり、空港から帰ってくる篠崎さんが映っていて、その後ろにお兄ちゃんの姿もある。私はお兄ちゃんの姿をテレビ越しに見ながら、ドキッとしてしまった。
周りに警戒しながら歩くお兄ちゃんの表情は硬く、微笑む篠崎さんとは正反対だと思った。
「海斗さんはやっぱり人気があるのですね」
真っすぐに数時間前の篠崎さんと見つめ、そんなことを呟く里桜ちゃんは可愛いと思ってしまった。
「寂しいの?」
「はい。やっぱり寂しいです」
本当に素直で可愛い。この素直さがどうにかしてあげたいと私に思わせる。何か出来ることはないかと思わせる。
「なら、電話をしてみたらどう?仕事中なら出ないだろうし、仕事と仕事の合間なら声くらい聴けると思うわ。予定より遅れていなければ、今は移動中だと思う」
専属スタイリストとしての仕事があり、本来なら、今日も篠崎さんの衣装を準備するところだったが、スーツだけで良かったので、特に私の仕事はなかったが、私にも篠崎さんのスケジュールは送られてきていた。
しばらくは二人でワインを飲んで、スクラップされた篠崎さんの写真を見て、色々な話をしていて、ふと思いついたのは映画祭で受賞したのだから、そろそろ特番で出ているかもしれないと。
「ねえ、リビングでテレビを見ようか。篠崎くんが気になるでしょ」
里桜ちゃんと一緒に飲みかけのワインを持ってリビングに行き、テレビの電源を付けると一番最初に画面に映ったのは篠崎さんの顔だった。画面右上には『おめでとう!!審査員特別賞』という文字が書かれてあり、空港から帰ってくる篠崎さんが映っていて、その後ろにお兄ちゃんの姿もある。私はお兄ちゃんの姿をテレビ越しに見ながら、ドキッとしてしまった。
周りに警戒しながら歩くお兄ちゃんの表情は硬く、微笑む篠崎さんとは正反対だと思った。
「海斗さんはやっぱり人気があるのですね」
真っすぐに数時間前の篠崎さんと見つめ、そんなことを呟く里桜ちゃんは可愛いと思ってしまった。
「寂しいの?」
「はい。やっぱり寂しいです」
本当に素直で可愛い。この素直さがどうにかしてあげたいと私に思わせる。何か出来ることはないかと思わせる。
「なら、電話をしてみたらどう?仕事中なら出ないだろうし、仕事と仕事の合間なら声くらい聴けると思うわ。予定より遅れていなければ、今は移動中だと思う」
専属スタイリストとしての仕事があり、本来なら、今日も篠崎さんの衣装を準備するところだったが、スーツだけで良かったので、特に私の仕事はなかったが、私にも篠崎さんのスケジュールは送られてきていた。