イケメンすぎてドン引き!






「はぁ~~~」



先生から数学再テストのお知らせを頂いてしまった。



これで再び悲しい点数を取ってしまうと、夏休み補講の対象になってしまう。


これは夢ではなく、まぎれもなく現実と言う名の悪夢。



「あー期末に向けて勉強したはずなのに、また勉強かよ~」



「オブちゃん大変だね~。今回数学ハズレだったらしいし」



いつも通りの昼休み。


パンを片手にしながら、ミーちゃんに慰められるあたし。



あたしも他教科は平均を取れたのだが、苦手な数学だけは今回見事にドツボにはまってしまった。



「あ、だったら吉野さんに教えてもらったら?」



「え、えええ、えええ!?」



ミーちゃんの大胆発言(?)によってパンを吹き出しそうになってしまう。



そういえば、吉野先輩って、

ルックス良くて運動も勉強もできるスーパーイケメンだった。



『お前の弱いとこも、今みたいな可愛いとこも、もっと見せて』



ぎゃああ、そんなこと考えてると、この前のお祭の後のこと思い出しちゃうじゃん!


顔がどんどん熱くなってしまう。



でも、先輩なら短期集中スパルタで教えてくれそうだし、

次会ったときにそれとなーくお願いしてみようかな。



「そういえば、お前、ノリ坊と最近どーなん?」



「え? その、あのののの」



急にヒロキ氏があたしたちの会話に割り込んできたため、更にテンパってしまう。




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