イケメンすぎてドン引き!
放課後、廊下を歩いていると、頭に軽い衝撃が走った。
「……ったー」
足元に転がったのは、おそらくあたしの頭に当たったらしい、固く丸められた紙。
ひろげると『ストーカー消えろ!』『汚物キモイ』など、汚い言葉が書き込まれていた。
急いで後ろを振り返ると、クスクスと笑う女子軍団の姿が見えた。
確かに、あたしがしていることは吉野先輩への付きまといだ。
先輩も迷惑に思っているのかもしれない。
でも、夏休みまであと2日。
それまでに何とかしないと、会える機会が無くなってしまう。
あと2日だけ、この不安な気持ちに負けないで頑張るんだ。
そう気合いを入れて、3年生の下駄箱近くであたしは待った。
「先輩!」
「ん?」
10分くらい待った頃、やっと先輩の姿を見つけた。
「今、ちょっとだけいいですか?」
「ごめんね、今日は早く帰んなきゃいけなくて」
先輩はそう言って、髪の毛をいじりながらほんの少し戸惑った表情になる。