イケメンすぎてドン引き!
「あ、あれ体育委員の女の子たちでしょ。お前のこと追いかけてきてるよ」
「わお、まじ?」
先輩が指差した方を見ると、派手タイプの女子たちが
「あースミスくん、サボってるぅー!」と言いながら、数名こっちに向かってきていた。
うわー、また多種多様な美女たちがいらっしゃる。
「あ、吉野くんと一緒だったんだー!」
「今から休憩だし、吉野くんも一緒にアイス食べよーよー」
その女子たちはあたしを追いやるように、キャピキャピと吉野先輩を囲む。
「えー俺も混ざっていいの? じゃオブチさん後はよろしくねー」
先輩は女子たちの誘いに乗るらしい。
ちょ、パイセン、まだ仕事残ってますがな!
と、イラッとしたが……。
急にスミスさんが、あたしの耳元に口を超近づけ、
「モモカちゃん、また会おうね」
と低めの小声で囁いた。
~~~~っ!!(スラッシュ連発)
何これ!
ヘイミスタースミス、まじチャラいんですけど!!
あたしはときめきだか防衛本能だか分からない、胸のドキドキに襲われていた。
吉野先輩とスミスさんを含めたイケてる男女たちは、
キャッキャと楽しそうな声を発しながら、あたしから遠ざかって行く。
結局、あたしはくっそ重い台車を1人でひーひー言いながら焼却炉まで押し、
その日の仕事を終えるはめになった。
ま、別にいいんですけどね。どーでも!
ちなみに、
『また会おうね』というスミスさんのお言葉が現実になるのは、
それから数日後のことだった。