イケメンすぎてドン引き!







「あのー何なんですか? このお仕事」



がらーんとした3年5組の教室内には、

あたしと吉野先輩とスミスさんの3人だけ。



ぱさ、ぱさ、とプリントがめくられ、重なる音が響く。



あたしたちは、教室後方の机を2対1で合わせて、

ダンボール内に山積みにされた課題プリントの束をまとめていた。



よく見ると、3年3組や4組の人が提出したプリントもある。



「吉野クンとオレで数学係やってるんだけど、これ全部、出席番号毎に並べ替えてくれる人いないかな~って先生に言われちゃって~」



きっと吉野先輩が笑顔で『いいですよー!』とか言ったんだろうな。


先生にもいい顔されているんですね。さすがパイセン。



そんな吉野先輩は、スミスさんがあたしを連れてきた時、少し驚いた顔をしていたけど、


「オブチさん手伝ってくれるの? ありがとう、助かるー!」


と、イケメンモードの笑顔と口調で言った。



対するあたしは、


「いいえー? こんなの先生が日ごろプリント整理しとけばいい話なのに、面倒くさがらず引き受けて偉いですねー。

さすが吉野先輩ー、とても尊敬しますぅー」


と、若干嫌味っぽく伝えてみた。



すると、ぴくっ、と一瞬だけ先輩のまゆ毛が動いた。



イラっとしましたよね?

絶対しましたよね? プ。


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