イケメンすぎてドン引き!
☆
「あのー何なんですか? このお仕事」
がらーんとした3年5組の教室内には、
あたしと吉野先輩とスミスさんの3人だけ。
ぱさ、ぱさ、とプリントがめくられ、重なる音が響く。
あたしたちは、教室後方の机を2対1で合わせて、
ダンボール内に山積みにされた課題プリントの束をまとめていた。
よく見ると、3年3組や4組の人が提出したプリントもある。
「吉野クンとオレで数学係やってるんだけど、これ全部、出席番号毎に並べ替えてくれる人いないかな~って先生に言われちゃって~」
きっと吉野先輩が笑顔で『いいですよー!』とか言ったんだろうな。
先生にもいい顔されているんですね。さすがパイセン。
そんな吉野先輩は、スミスさんがあたしを連れてきた時、少し驚いた顔をしていたけど、
「オブチさん手伝ってくれるの? ありがとう、助かるー!」
と、イケメンモードの笑顔と口調で言った。
対するあたしは、
「いいえー? こんなの先生が日ごろプリント整理しとけばいい話なのに、面倒くさがらず引き受けて偉いですねー。
さすが吉野先輩ー、とても尊敬しますぅー」
と、若干嫌味っぽく伝えてみた。
すると、ぴくっ、と一瞬だけ先輩のまゆ毛が動いた。
イラっとしましたよね?
絶対しましたよね? プ。