イケメンすぎてドン引き!
何もできないでいると。
「……っ!」
もう片方の手は、あたしの腰にまわされてしまい、
全身がびくりと反応してしまった。
なにこれ。くすぐったさとは違う。
壊れそうなものを扱うような、
スミスさんの優しい手の感触が、あたしの体に溶け込んでいくよう。
「……ねぇ。もっとオレに心開いてよ」
そう言って、スミスさんはあたしをゆるく抱きしめた。
彼の温もりと、ふわっと漂う大人っぽい香りに全身が包まれていく。
あれ……?
どうしてこんなことになってるんだ!?
抵抗しなきゃ!
抵抗しなきゃ!
でも、何で?
そんな泣きそうな声で、優しい手で、あたしに触れてくるの――?