イケメンすぎてドン引き!
その時――
ガラッ、と教室の扉が勢いよく開かれた。
「はぁ、はぁ。おまたせー! ……って。え?」
そこには手にジュースのパックを抱えた吉野先輩が。
走って戻ってきたのか、軽く息切れをしている。
あ……先輩……!
スミスさんは「ごめんっ、モモカちゃん」と、気まずそうにつぶやき、あたしからゆっくり腕をほどいた。
助かった、という気持ちと、こんな自分を見られて恥ずかしいという思いが、ごちゃまぜになる。
吉野先輩を見ると、ノーマルな笑顔は、唖然とした表情に変わっていた。
そして、その手から、
ぼとり、ぼとり、と手にしたパックが足元に3つ落ちた、
その瞬間――。
「汚物にさわるなぁぁぁーーーー!!!!」
ぎゃーーーーー!?!?