あなたと恋の始め方①
フランスから帰ってきた折戸さんは前よりも数段洗練されていて、華やかな姿は私が気後れしてしまいそうになる。でも、タブレットパソコンに向かって仕事をする姿に私は妙に落ち着いた。折戸さんらしいのそ仕事に真摯な姿にホッとする。そう思った。
既に辺りが暗くなってしまったのに、駅の近くにあるカフェはたくさんの待ち合わせと思われる人に溢れていた。そんな中でも存在感を醸し出す折戸さんに引かれるように店内に入ると、すぐに私に折戸さんの視線が注がれた。折戸さんはタブレットパソコンから視線を私に移し、視線が合うと、眩そうに目を細め、ニッコリと笑う。
「美羽ちゃん」
電話越しよりも甘い声で私の名前を呼ぶ。急に本社営業一課での刺激的だけど楽しかった日々が思い出される。あんなに最初は場違いに感じた場所に時間も掛けずに馴染めたのはこの微笑みがあったからだと思う。それを改めて感じたのは本社を離れた後だった。
「お待たせしました」
「いいよ。俺も仕事していたし」
私が折戸さんの前に座ると、折戸さんはタブレットパソコンを片付けだした。もっと仕事をしているところを見たいと思っていたから、ちょっと残念に感じる私が居る。やはり仕事を必死にしている姿はいい。高見主任と折戸さんと一緒に仕事をしたのは短い時間だったけど、あの時間が私の人生を変えた。
考え方も変わったと思う。自分の中の価値観がこんなにも変わるとは思わなかった。緊張の毎日だったけどあの日々があったから今の私がいる。
既に辺りが暗くなってしまったのに、駅の近くにあるカフェはたくさんの待ち合わせと思われる人に溢れていた。そんな中でも存在感を醸し出す折戸さんに引かれるように店内に入ると、すぐに私に折戸さんの視線が注がれた。折戸さんはタブレットパソコンから視線を私に移し、視線が合うと、眩そうに目を細め、ニッコリと笑う。
「美羽ちゃん」
電話越しよりも甘い声で私の名前を呼ぶ。急に本社営業一課での刺激的だけど楽しかった日々が思い出される。あんなに最初は場違いに感じた場所に時間も掛けずに馴染めたのはこの微笑みがあったからだと思う。それを改めて感じたのは本社を離れた後だった。
「お待たせしました」
「いいよ。俺も仕事していたし」
私が折戸さんの前に座ると、折戸さんはタブレットパソコンを片付けだした。もっと仕事をしているところを見たいと思っていたから、ちょっと残念に感じる私が居る。やはり仕事を必死にしている姿はいい。高見主任と折戸さんと一緒に仕事をしたのは短い時間だったけど、あの時間が私の人生を変えた。
考え方も変わったと思う。自分の中の価値観がこんなにも変わるとは思わなかった。緊張の毎日だったけどあの日々があったから今の私がいる。