あなたと恋の始め方①
「いらっしゃいませ。何になさいますか?」
折戸さんは差し出されたメニューも見ずにバーテンダーの方に向き直った。自分の飲むものを決めているのだろう。私は何を頼んでいいのか分からない。私が飲むのはビールと酎ハイくらいなもの。それも仕方なく付き合いで行った居酒屋とかでしかない。本社営業一課で高見主任とか折戸さんと一緒にこのような店に行ったことはあるけど、私はお酒を飲まずにジュースとかで済ましていた。
でも、今日は少し飲みたい気分だった。あまりお酒を飲む方ではなかったけど、こんな風に背伸びした店に来る機会は少ないので楽しみたいというのもある。それに、今から小林さんに会う。それもわざわざ私を迎えに来てくれる。緊張を和らげるためにも少し飲みたかった。
「俺はバランタインのロック。美羽ちゃんは何がいいかな?」
「カクテルの名前は知らないので折戸さんのお勧めでいいです」
「じゃ、どんなのがいいか自分で決めようね。俺が選んだら立てなくなるような強いカクテルを選ぶよ」
「え?」
折戸さんの言葉は本当に心臓に悪い。顔が真っ赤になるのがわかる。でも、この薄暗い店内では分からない…はず。それにしても今日の折戸さんは時折イジワルだ。
「甘いのとスッキリしたのはどっちがいい?アルコールは強いのがいいよね」
「甘いのです。でも、甘すぎるのは苦手です。あんまり強いアルコールはもちろん無理です」
折戸さんは差し出されたメニューも見ずにバーテンダーの方に向き直った。自分の飲むものを決めているのだろう。私は何を頼んでいいのか分からない。私が飲むのはビールと酎ハイくらいなもの。それも仕方なく付き合いで行った居酒屋とかでしかない。本社営業一課で高見主任とか折戸さんと一緒にこのような店に行ったことはあるけど、私はお酒を飲まずにジュースとかで済ましていた。
でも、今日は少し飲みたい気分だった。あまりお酒を飲む方ではなかったけど、こんな風に背伸びした店に来る機会は少ないので楽しみたいというのもある。それに、今から小林さんに会う。それもわざわざ私を迎えに来てくれる。緊張を和らげるためにも少し飲みたかった。
「俺はバランタインのロック。美羽ちゃんは何がいいかな?」
「カクテルの名前は知らないので折戸さんのお勧めでいいです」
「じゃ、どんなのがいいか自分で決めようね。俺が選んだら立てなくなるような強いカクテルを選ぶよ」
「え?」
折戸さんの言葉は本当に心臓に悪い。顔が真っ赤になるのがわかる。でも、この薄暗い店内では分からない…はず。それにしても今日の折戸さんは時折イジワルだ。
「甘いのとスッキリしたのはどっちがいい?アルコールは強いのがいいよね」
「甘いのです。でも、甘すぎるのは苦手です。あんまり強いアルコールはもちろん無理です」