あなたと恋の始め方①
私の答えに折戸さんはクスクス笑う。強いアルコールなんか無理。それにしても折戸さんの考えていることが全く分からない。小林さんはここまで来るのにかなりの時間が掛かるだろう。それまでに強いカクテルなんか飲んだら、送って貰う以上の迷惑を掛けてしまう。
「じゃあ、フルーツは何が好き?柑橘系、ベリー系?それとも桃とか?リンゴ?」
クイズみたいに選択肢は並べられていく。でも、これで折戸さんはメニュー表の中から私に合ったカクテルを選んでくれるのだろうか?私は言われたフルーツの中から好きなのを考えた。一番好きなのは桃。イチゴも好きだし、オレンジも好き。でも、桃が一番好きだった。
「桃が好きです」
「じゃ、そういうことで」
「かしこまりました」
たったこれだけでバーテンダーさんには分かったみたいで。ガラスのケースの中から桃を取り出すとくるくるとナイフを器用に使い皮を剥いていく。カウンター越しなのに桃の芳醇な香りが私の鼻腔を擽る。そのまま食べても美味しそうな桃がどんなカクテルになるのだろう?私が手元を見ているのに気付いたバーテンダーさんは穏やかに微笑むとまたナイフを動かした。
「別にカクテルの名前なんか知らなくていいんだよ。飲みたいものを伝えるとそれで作ってくれる」
「そうなんですか?」
「場所にもよるけど。でも、ここはバーテンダーの腕がいいから、美羽ちゃんの美味しいと思えるカクテルを作ってくれるはず。で、俺の希望のアルコール度数の高いのを」
「じゃあ、フルーツは何が好き?柑橘系、ベリー系?それとも桃とか?リンゴ?」
クイズみたいに選択肢は並べられていく。でも、これで折戸さんはメニュー表の中から私に合ったカクテルを選んでくれるのだろうか?私は言われたフルーツの中から好きなのを考えた。一番好きなのは桃。イチゴも好きだし、オレンジも好き。でも、桃が一番好きだった。
「桃が好きです」
「じゃ、そういうことで」
「かしこまりました」
たったこれだけでバーテンダーさんには分かったみたいで。ガラスのケースの中から桃を取り出すとくるくるとナイフを器用に使い皮を剥いていく。カウンター越しなのに桃の芳醇な香りが私の鼻腔を擽る。そのまま食べても美味しそうな桃がどんなカクテルになるのだろう?私が手元を見ているのに気付いたバーテンダーさんは穏やかに微笑むとまたナイフを動かした。
「別にカクテルの名前なんか知らなくていいんだよ。飲みたいものを伝えるとそれで作ってくれる」
「そうなんですか?」
「場所にもよるけど。でも、ここはバーテンダーの腕がいいから、美羽ちゃんの美味しいと思えるカクテルを作ってくれるはず。で、俺の希望のアルコール度数の高いのを」