あなたと恋の始め方①
「相変わらず格好いいな。憧れる」
後ろ手を振りながら歩いて行く折戸さんの背中を見ながら小林さんはそんなことをボソッという。小林さんからしてみると折戸さんは新入社員の時からの先輩で色々と仕事を教えてくれた人。そして、歩いて行く道に立ちふさがる大きな壁なのかもしれない。
折戸さんは仕事が出来る。それだけでも尊敬に値するのに、それ以上に内面の魅力に会う度に圧倒される。端正な顔に均整の取れた体躯は女の子の羨望の的だけでなく、同じ男性から見ても憧れの存在であるのだろう。小林さんも折戸さんに憧れ、尊敬しているのは間違いない。
「じゃ、そろそろ帰ろうか?少し行ったところに車を止めているから。大丈夫?酔っているならここまで車を動かすけど?」
「大丈夫です。飲みなれないから、少しフワフワしますが歩けます」
「そう、でもキツくなったら教えて」
「はい」
二人で並んで駐車場に向かって歩きながら、いきなり胸がキュッとなった。お酒の力は私が思っていたよりもドキドキさせる。少しの沈黙が怖くて、それを埋めるように私の口から自分の気持ちを誤魔化すような言葉が零れる。折戸さんに感じたドキドキとはまた違うドキドキで、色々な思いはあるけど、一番に思うのがこうして一緒に歩いているだけで『幸せで嬉しい』ということ。
好きだという気持ちに心が満たされていく。そんな私の気持ちを知らない小林さんは何事もなかったかのように平然と歩いていた。
後ろ手を振りながら歩いて行く折戸さんの背中を見ながら小林さんはそんなことをボソッという。小林さんからしてみると折戸さんは新入社員の時からの先輩で色々と仕事を教えてくれた人。そして、歩いて行く道に立ちふさがる大きな壁なのかもしれない。
折戸さんは仕事が出来る。それだけでも尊敬に値するのに、それ以上に内面の魅力に会う度に圧倒される。端正な顔に均整の取れた体躯は女の子の羨望の的だけでなく、同じ男性から見ても憧れの存在であるのだろう。小林さんも折戸さんに憧れ、尊敬しているのは間違いない。
「じゃ、そろそろ帰ろうか?少し行ったところに車を止めているから。大丈夫?酔っているならここまで車を動かすけど?」
「大丈夫です。飲みなれないから、少しフワフワしますが歩けます」
「そう、でもキツくなったら教えて」
「はい」
二人で並んで駐車場に向かって歩きながら、いきなり胸がキュッとなった。お酒の力は私が思っていたよりもドキドキさせる。少しの沈黙が怖くて、それを埋めるように私の口から自分の気持ちを誤魔化すような言葉が零れる。折戸さんに感じたドキドキとはまた違うドキドキで、色々な思いはあるけど、一番に思うのがこうして一緒に歩いているだけで『幸せで嬉しい』ということ。
好きだという気持ちに心が満たされていく。そんな私の気持ちを知らない小林さんは何事もなかったかのように平然と歩いていた。