あなたと恋の始め方①
私の言葉に小林さんが思いっきり反応する。まさか、こんなところに地雷があるとは思わなかった。研究員が研究所で寝泊りをすることなんてよくあることで、私も大学の時から、込み入った実験の時は泊まることもあった。だから、それがそんなに悪いことだと思ったことはない。研究所にはシャワー室も仮眠室も完備されている。
小林さんも折戸さんほどではないにしろ、過保護だ。
話を逸らそうかと思ったけど、そんなのを許してくれるほど小林さんは甘くない。いつもは優しいのに、こういう時は逃げ道をくれない。だから、素直に答えた。素直に答えるしか選択肢はない。
気分は尋問。周りの賑やかさを一気に払拭するくらいの厳しい表情で私を見つめている。
「はい。仕事柄あります。今は前ほどないです。でも、終電に乗り遅れたら、仮眠室で泊まったりします。でも、本当にこの頃ないですから」
最後は自分でも言い訳じみていると思ってしまう。でも、誤魔化しても誤魔化されてくれないのだから素直にいうしか私に道は残されていない。
小林さんはテーブルに置いていたジョッキを手に持つと静かに口をつける。落ち着こうかとしているようにも見えた。
でも、別に泊まるのに違和感のない私には折戸さんや小林さんがこんなにも言う意味が分からなかったりする。
これは研究職ついている人間の独特な感性なのかもしれない。いい感じで実験している時は中断するのが惜しくて、そのまま続行というのもある。
小林さんも折戸さんほどではないにしろ、過保護だ。
話を逸らそうかと思ったけど、そんなのを許してくれるほど小林さんは甘くない。いつもは優しいのに、こういう時は逃げ道をくれない。だから、素直に答えた。素直に答えるしか選択肢はない。
気分は尋問。周りの賑やかさを一気に払拭するくらいの厳しい表情で私を見つめている。
「はい。仕事柄あります。今は前ほどないです。でも、終電に乗り遅れたら、仮眠室で泊まったりします。でも、本当にこの頃ないですから」
最後は自分でも言い訳じみていると思ってしまう。でも、誤魔化しても誤魔化されてくれないのだから素直にいうしか私に道は残されていない。
小林さんはテーブルに置いていたジョッキを手に持つと静かに口をつける。落ち着こうかとしているようにも見えた。
でも、別に泊まるのに違和感のない私には折戸さんや小林さんがこんなにも言う意味が分からなかったりする。
これは研究職ついている人間の独特な感性なのかもしれない。いい感じで実験している時は中断するのが惜しくて、そのまま続行というのもある。