あなたと恋の始め方①
私の予想通りで、駅のホームにはたくさんの人が並んでいる。そして、その列の一番後ろに並ぶと空を仰いだ。息が苦しくなりそうなくらいの人混みに溜め息は漏れるけど、それでもこういう中、当たり前のように出勤する人もいるのだから贅沢は言えない。
そんなことを考えていると電車が入ってきて、いつの間にか私の後ろにもたくさんの人が並んでいた。これが全部車両に入るのかと心配になるけど私の後ろに並ぶ人は徐々に増えていく。
『大丈夫なのだろうか?』
でも、それを大丈夫にするというのを知ったのはそれからすぐのことだった。後ろから押されるように車両に流れ込み、人波に押され、車両の奥の方に流される。辛うじて入口の扉の方に場所は確保したけど手を伸ばし切った先にある手摺りから手が離れそうになりながら不安定な状況のまま電車のドアは閉まった。
軽快な車両さんの出発の合図で動きだした電車の中、私は心もとなく身体が流され続けていた。こんなことならマンションでゆっくりとコーヒーを飲んでくればよかったと心に浮かび後悔する。せめて、あの溢れるカフェで並べばよかったと。
流されそうになるのを手摺りを持って凌ぎ、そして、次の駅に着き、ドアが開いたと同時にまた人が乗り込んでくる。さっきよりも私の周りの空気の酸素濃度が下がった気がした。この状態で研究所最寄りの駅まで続く。ギュウギュウになりながら、二つ目の駅でまた私の周りは苦しくなる。
そんなことを考えていると電車が入ってきて、いつの間にか私の後ろにもたくさんの人が並んでいた。これが全部車両に入るのかと心配になるけど私の後ろに並ぶ人は徐々に増えていく。
『大丈夫なのだろうか?』
でも、それを大丈夫にするというのを知ったのはそれからすぐのことだった。後ろから押されるように車両に流れ込み、人波に押され、車両の奥の方に流される。辛うじて入口の扉の方に場所は確保したけど手を伸ばし切った先にある手摺りから手が離れそうになりながら不安定な状況のまま電車のドアは閉まった。
軽快な車両さんの出発の合図で動きだした電車の中、私は心もとなく身体が流され続けていた。こんなことならマンションでゆっくりとコーヒーを飲んでくればよかったと心に浮かび後悔する。せめて、あの溢れるカフェで並べばよかったと。
流されそうになるのを手摺りを持って凌ぎ、そして、次の駅に着き、ドアが開いたと同時にまた人が乗り込んでくる。さっきよりも私の周りの空気の酸素濃度が下がった気がした。この状態で研究所最寄りの駅まで続く。ギュウギュウになりながら、二つ目の駅でまた私の周りは苦しくなる。