あなたと恋の始め方①
でも、私の言葉に小林さんが答えることはなく、何も言わずに私の手を握るとそのまま一緒に電車から降りたのだった。すると、背中の辺りでドアが閉まり、電車は走り去ってしまった。ホームに立ち止まった私と小林さんの身体を縫うように改札への通路にみんな歩いていく。
「あの、支社はまだ先ですよ。研究所に用事ですか?」
「研究所には用事はないし、自分の会社がどこにあるかくらいは分かっている。毎日通っているから」
「じゃあなんで?」
小林さんはポケットから財布を取り出すとジュースの自動販売機の前に歩いていく。そして、私の方を向くと綺麗な笑顔を向けた。
「美羽ちゃんと駅のホームでデート。缶コーヒーくらい付き合って。美羽ちゃんもカフェでコーヒーを飲みそこなったんでしょ」
「え?」
「俺も朝、コーヒー飲んでないんだ。だから、次の電車が来るまで俺に付き合ってよ。美羽ちゃんは何がいい?缶コーヒーで悪いけど奢るよ」
私は自分の顔が緩んでいるのが分かる。確かにカフェのコーヒーに比べたら、缶コーヒーは味的には物足りないかもしれない。でも、小林さんと一緒なら何でもいい。
「微糖のがいいです」
「ミルクは?」
「入っているのがいいです」
小林さんは自動販売機にお金を入れると、ミルクの入った微糖のコーヒーと自分のものだと思われる微糖だけどミルクの入ってないコーヒーを買った。そして、ニッコリと笑う。
「次の電車まで7分くらいしかないけど」
「あの、支社はまだ先ですよ。研究所に用事ですか?」
「研究所には用事はないし、自分の会社がどこにあるかくらいは分かっている。毎日通っているから」
「じゃあなんで?」
小林さんはポケットから財布を取り出すとジュースの自動販売機の前に歩いていく。そして、私の方を向くと綺麗な笑顔を向けた。
「美羽ちゃんと駅のホームでデート。缶コーヒーくらい付き合って。美羽ちゃんもカフェでコーヒーを飲みそこなったんでしょ」
「え?」
「俺も朝、コーヒー飲んでないんだ。だから、次の電車が来るまで俺に付き合ってよ。美羽ちゃんは何がいい?缶コーヒーで悪いけど奢るよ」
私は自分の顔が緩んでいるのが分かる。確かにカフェのコーヒーに比べたら、缶コーヒーは味的には物足りないかもしれない。でも、小林さんと一緒なら何でもいい。
「微糖のがいいです」
「ミルクは?」
「入っているのがいいです」
小林さんは自動販売機にお金を入れると、ミルクの入った微糖のコーヒーと自分のものだと思われる微糖だけどミルクの入ってないコーヒーを買った。そして、ニッコリと笑う。
「次の電車まで7分くらいしかないけど」