あなたと恋の始め方①
駅を出て、一番近くのカフェに入るとコーヒー豆を買った。中垣先輩の好きな豆を選び、すぐに使えるようにミルして貰う。研究所の最寄りの駅は私の住んでいるマンションの最寄りの駅とは違い、いくつかの席も空いているし、ミルして貰う間にコーヒーを優雅に楽しむことも出来ただろう。
でも、私はそんな気持ちにはならなかった。さっきの缶コーヒーがきっとこの店のコーヒーよりも美味しいに違いない。
ミルが終わるまで店の端で待ち、綺麗な青い空を見上げながら小林さんの事を思う。こんなに頭の中を一つのことで占められるのは初めてだけど、こんな自分も嫌いじゃない。
『私は小林さんに恋をしている』
でも、コーヒー豆を持って研究所に入ると徐々に恋心が抜けていく。さっきまでの甘い気持ちがゆっくりと私を包み、研究への意欲になって行く。小林さんの事が好きという気持ちが活力になる。
『頑張ろう』
そんな思いで研究室に入るとすでに中垣先輩がそこにはいて、難しい顔をしていた。朝から既に研究モードの中垣先輩はいつもよりも鬼気迫るものがある。高見主任とのやり取りによって気合いがいつも以上に入り、凄まじい勢いを感じた。ただ事で済まされないのは肌で感じる。
「研究結果の内容をパソコンに打ち込み。その結果をもとに考察」
中垣先輩の頭の中には研究でいっぱい。文献を読み。新しい試薬を試す。その反応を見ながら作った膨大なデータ利用して、新製品の開発に励む。
トップギアで走る中垣先輩がそこにはいた。
でも、私はそんな気持ちにはならなかった。さっきの缶コーヒーがきっとこの店のコーヒーよりも美味しいに違いない。
ミルが終わるまで店の端で待ち、綺麗な青い空を見上げながら小林さんの事を思う。こんなに頭の中を一つのことで占められるのは初めてだけど、こんな自分も嫌いじゃない。
『私は小林さんに恋をしている』
でも、コーヒー豆を持って研究所に入ると徐々に恋心が抜けていく。さっきまでの甘い気持ちがゆっくりと私を包み、研究への意欲になって行く。小林さんの事が好きという気持ちが活力になる。
『頑張ろう』
そんな思いで研究室に入るとすでに中垣先輩がそこにはいて、難しい顔をしていた。朝から既に研究モードの中垣先輩はいつもよりも鬼気迫るものがある。高見主任とのやり取りによって気合いがいつも以上に入り、凄まじい勢いを感じた。ただ事で済まされないのは肌で感じる。
「研究結果の内容をパソコンに打ち込み。その結果をもとに考察」
中垣先輩の頭の中には研究でいっぱい。文献を読み。新しい試薬を試す。その反応を見ながら作った膨大なデータ利用して、新製品の開発に励む。
トップギアで走る中垣先輩がそこにはいた。