あなたと恋の始め方①
小林さんが持っているのと私が持っているお茶は種類が違う。私がずっと見ているから小林さんの方を欲しがっているのかと思われたみたいだった。でも、小林さんが飲んでいるのは麦茶で私が飲んでいるのは烏龍茶だから、正直どちらでもいい。
「ち、違います。美味しそうに飲むなって思ったのと喉仏があるって思って」
「喉仏?」
そう言って、小林さんは自分の首に手を添える。私が喉仏を見ていたとは思わなかったようで不思議そうな顔をしていた。喉仏は喉の中間の甲状軟骨が突出して高くなっている部分のことだけど、分かっていても不思議だった。
「飲むたびに動くから、つい、気になって」
「触ってみる?」
「え?」
「気になるんでしょ。美羽ちゃんが触りたいと思うなら俺は構わないよ」
どうしようかと思ったけど、好奇心の方が勝ってしまった。こういう時の好奇心を私は抑えることが出来ない。目の前の対象物(喉仏)を触る機会なんか、これを逃したらもうないかもしれない。周りはたくさんの人もいるけど、みんなこの楽しい空間を楽しんでいるから、ベンチに座って、喉仏を撫でる女がいても誰も気にしないだろう。
「いいんですか?」
「うん」
私がゆっくりと手を伸ばすと、小林さんは少し顎を上げて私が触りやすいように首を伸ばしたのだった。小林さんの喉は…すこし陽に焼けていて、伸ばした私の指先とは明らかに色が違う。私は指を伸ばしながらドキドキが止まらなかった。
「ち、違います。美味しそうに飲むなって思ったのと喉仏があるって思って」
「喉仏?」
そう言って、小林さんは自分の首に手を添える。私が喉仏を見ていたとは思わなかったようで不思議そうな顔をしていた。喉仏は喉の中間の甲状軟骨が突出して高くなっている部分のことだけど、分かっていても不思議だった。
「飲むたびに動くから、つい、気になって」
「触ってみる?」
「え?」
「気になるんでしょ。美羽ちゃんが触りたいと思うなら俺は構わないよ」
どうしようかと思ったけど、好奇心の方が勝ってしまった。こういう時の好奇心を私は抑えることが出来ない。目の前の対象物(喉仏)を触る機会なんか、これを逃したらもうないかもしれない。周りはたくさんの人もいるけど、みんなこの楽しい空間を楽しんでいるから、ベンチに座って、喉仏を撫でる女がいても誰も気にしないだろう。
「いいんですか?」
「うん」
私がゆっくりと手を伸ばすと、小林さんは少し顎を上げて私が触りやすいように首を伸ばしたのだった。小林さんの喉は…すこし陽に焼けていて、伸ばした私の指先とは明らかに色が違う。私は指を伸ばしながらドキドキが止まらなかった。