あなたと恋の始め方①
小林さんの首に触れると、指先に固いものを感じる。自分にはない、固い突起。小林さんは私が喉仏の動きを感じるようにコクンと喉を鳴らす。喉の動きに合わせて、指先が動く。それを何度か繰り返した。自分の指先を凝視する私の耳に届いたのは小林さんの笑い声だった。その笑い声に合わせて、喉仏も振動する。
「そんなに面白い?」
「はい。指先に感じる上下の動きと、話す度に感じる振動が、声を出すときに喉を震わせるというのを実感します。こうやって見ていると人体の不思議を感じるし、女の私にはないのがとっても不思議です」
「やっぱり美羽ちゃんは根っからの研究員だね。でも、研究対象としての俺は緊張する」
「嫌ですか?」
「嫌じゃないよ。でも、男って単純だから好きな女の子に触れられると嬉しいと思いながらも緊張もする」
「私には男の人は全然分からないです。嬉しいのですか?」
「ああ、嬉しい。だって、例え喉仏であっても美羽ちゃんが俺に興味を持ったってことでしょ。でも、興味を持つのは俺だけにして。俺のことだけが分かれば、他の男の人をわかる必要ないでしょ」
小林さんのちょっとだけ見せた独占欲にも似た思いが私にもあるから分かる。もっと、小林さんの事を私は知りたい。何が好きで、何が嫌いで…。今のままでもとっても好きだから、もっとたくさんのことを知って私はもっともっと好きになりたい。
「小林さんのことをもっと知りたいです」
「そんなに面白い?」
「はい。指先に感じる上下の動きと、話す度に感じる振動が、声を出すときに喉を震わせるというのを実感します。こうやって見ていると人体の不思議を感じるし、女の私にはないのがとっても不思議です」
「やっぱり美羽ちゃんは根っからの研究員だね。でも、研究対象としての俺は緊張する」
「嫌ですか?」
「嫌じゃないよ。でも、男って単純だから好きな女の子に触れられると嬉しいと思いながらも緊張もする」
「私には男の人は全然分からないです。嬉しいのですか?」
「ああ、嬉しい。だって、例え喉仏であっても美羽ちゃんが俺に興味を持ったってことでしょ。でも、興味を持つのは俺だけにして。俺のことだけが分かれば、他の男の人をわかる必要ないでしょ」
小林さんのちょっとだけ見せた独占欲にも似た思いが私にもあるから分かる。もっと、小林さんの事を私は知りたい。何が好きで、何が嫌いで…。今のままでもとっても好きだから、もっとたくさんのことを知って私はもっともっと好きになりたい。
「小林さんのことをもっと知りたいです」