あなたと恋の始め方①
小林さんは私が泊まるのが嫌で沈んでいると思っている。その間違いを訂正するにはやっぱり自分の気持ちを言葉にしないといけない。でも、どう言ったら一番いいんだろう。小林さんに私の気持ちを伝えることが出来るのだろう?
「ちがう。…。……カードキーが二枚あるから」
「カードキー?」
小林さんは自分の手にあるカードキーを見つめ、私の顔を見つめ、ハッとした顔をしたかと思うとフッと息を吐き、エレベーターの天井を見上げる。そして、心底困ったような顔をして私を見つめたのだった。そんな困った顔をされるとは思わなかったので、さっきの言葉をもう一度自分の口に戻したいと思った。
時間が巻き戻せるなら巻き戻したい。
ちょうどタイミングがいいのか悪いのか、私たちの泊まる階に着き、扉がスッと開く。でも、小林さんは降りようとせずに、すぐに『閉』のボタンを押し、ロビーの階のボタンを押したのだった。ゆっくりと下の方に向かって動く浮遊感を感じながら、私はエレベーターの中で小林さんを見上げる。すると、私を安心させるような優しい笑顔があった。
「とりあえず、もう一度ロビーに行こう。美羽ちゃんときちんと話したい。とっても大事なことだから」
それはとても真剣な声だった。小林さんは必死で言った私の言葉の意味を理解してくれたのだろうと私は思った。
「ちがう。…。……カードキーが二枚あるから」
「カードキー?」
小林さんは自分の手にあるカードキーを見つめ、私の顔を見つめ、ハッとした顔をしたかと思うとフッと息を吐き、エレベーターの天井を見上げる。そして、心底困ったような顔をして私を見つめたのだった。そんな困った顔をされるとは思わなかったので、さっきの言葉をもう一度自分の口に戻したいと思った。
時間が巻き戻せるなら巻き戻したい。
ちょうどタイミングがいいのか悪いのか、私たちの泊まる階に着き、扉がスッと開く。でも、小林さんは降りようとせずに、すぐに『閉』のボタンを押し、ロビーの階のボタンを押したのだった。ゆっくりと下の方に向かって動く浮遊感を感じながら、私はエレベーターの中で小林さんを見上げる。すると、私を安心させるような優しい笑顔があった。
「とりあえず、もう一度ロビーに行こう。美羽ちゃんときちんと話したい。とっても大事なことだから」
それはとても真剣な声だった。小林さんは必死で言った私の言葉の意味を理解してくれたのだろうと私は思った。