あなたと恋の始め方①
自分の緊張で可笑しくなりそうだった。ここまで来て足が震える。自分で望んだことなのにこんなにも震えるのには驚いた。嫌でもないし、小林さんと一緒に居るから怖くもない。それなのに震えるのは私が自分に自信がないからかもしれない。通り過ぎる部屋のドアを見る度にルーム番号が目に入る。そして、さっきちらっと見えた部屋のカードキーの番号がどんどん近づいてきた。
何か言わないといけないと思うけど何も言葉が浮かんでこない。
「そんなに緊張しなくて大丈夫。俺は美羽ちゃんのことが好きだから」
小林さんの言葉にフッと少しだけ肩から力が抜けるような気がした。小林さんは私が少し震えているのに気付いているのだろう。そして、その事には触れないで私を安心させるかのような優しい声で『好き』と言ってくれた。自分に自信がなくて、歩くたびに絨毯の柔らかさに埋まってしまいそうな私にそっと上を向かせる。
優しい微笑みがそこにはあった。
「私も」
「じゃあ、お互いに好きってことだね。あ、ここだ」
フカフカの絨毯に足が埋まるのを感じながら歩いていると、小林さんが立ち止まったそこにはカードキーと同じ番号の付いたプレートがついているドアがある。今日の宿泊予定の部屋はその階の一番奥の部屋だった。
「開けるね」
そんな言葉とともに小林さんが手に持っていた鍵を差し込むと『カチャ』と錠の開く音がする。その音に今日何度目か分からないほどに心臓が飛び跳ねた。
何か言わないといけないと思うけど何も言葉が浮かんでこない。
「そんなに緊張しなくて大丈夫。俺は美羽ちゃんのことが好きだから」
小林さんの言葉にフッと少しだけ肩から力が抜けるような気がした。小林さんは私が少し震えているのに気付いているのだろう。そして、その事には触れないで私を安心させるかのような優しい声で『好き』と言ってくれた。自分に自信がなくて、歩くたびに絨毯の柔らかさに埋まってしまいそうな私にそっと上を向かせる。
優しい微笑みがそこにはあった。
「私も」
「じゃあ、お互いに好きってことだね。あ、ここだ」
フカフカの絨毯に足が埋まるのを感じながら歩いていると、小林さんが立ち止まったそこにはカードキーと同じ番号の付いたプレートがついているドアがある。今日の宿泊予定の部屋はその階の一番奥の部屋だった。
「開けるね」
そんな言葉とともに小林さんが手に持っていた鍵を差し込むと『カチャ』と錠の開く音がする。その音に今日何度目か分からないほどに心臓が飛び跳ねた。