あなたと恋の始め方①
季節柄かもしれないけど、休日の空港は私が思う以上の人で溢れていた。仕事に行くようなスーツ姿の人もいるけど、明らかに今から旅行に向かう人もたくさんいる。国際空港だから、乗客らしい人の持っているスーツケースも大きめ。みんな忙しそうに歩く姿を見ながらあまりに人の多さに私は一歩後ろに下がってしまった。
静かな研究室で過ごしている私には人混みは苦手で、特に搭乗時間が迫っている搭乗口に来た私は目を回してしまいそうだった。ここに来たのは前も折戸さんを見送る時だった。優しくしてもらったのに、その気持ちに応えることが出来なかったけど、私に優しい笑顔を残してフランスに行ってしまった。
そして、今度も私は折戸さんの気持ちに応えることは出来ない。私の気持ちは横にいる小林さんに向けられているから出来ないけど、それでも私の中での折戸さんへの好意が消えることはない。
折戸さんはとっても素敵な人。もしかしたら、私が今まで出会った人の中で一番優しい人かもしれないけど、それでも私は小林さんがいい。その気持ちは変わらない。
もうかなり前のことになるけど、この場所に立つ私はあの時のことを思い出し、胸がキュッとなる。
「折戸さんを探さないとね」
小林さんはポケットから携帯を取り出すと指で画面を撫ぜ、耳元に携帯を持っていく。そしてしばらくの沈黙の後に私の耳に届くのは小林さんの少し改まった声だった。
静かな研究室で過ごしている私には人混みは苦手で、特に搭乗時間が迫っている搭乗口に来た私は目を回してしまいそうだった。ここに来たのは前も折戸さんを見送る時だった。優しくしてもらったのに、その気持ちに応えることが出来なかったけど、私に優しい笑顔を残してフランスに行ってしまった。
そして、今度も私は折戸さんの気持ちに応えることは出来ない。私の気持ちは横にいる小林さんに向けられているから出来ないけど、それでも私の中での折戸さんへの好意が消えることはない。
折戸さんはとっても素敵な人。もしかしたら、私が今まで出会った人の中で一番優しい人かもしれないけど、それでも私は小林さんがいい。その気持ちは変わらない。
もうかなり前のことになるけど、この場所に立つ私はあの時のことを思い出し、胸がキュッとなる。
「折戸さんを探さないとね」
小林さんはポケットから携帯を取り出すと指で画面を撫ぜ、耳元に携帯を持っていく。そしてしばらくの沈黙の後に私の耳に届くのは小林さんの少し改まった声だった。