あなたと恋の始め方①
ただ、探すだけだと思っていたのに、小林さんは何も躊躇なく折戸さんに電話をする。そんな小林さんの横で私は落ち着かない時間を過ごしていた。プロポーズを断った私が見送りに来るなんて折戸さんは嫌な気にならないだろうか?
優しいからそんなのは表情に見せないだろうけど、今は私に会いたくないのではないかと思う。
「折戸さん。小林です。今、空港にいるのですが、どちらにいますか?………。美羽ちゃんも一緒です。………わかりました。ではそちらに向かいます」
電話を切ると、小林さんは私を見つめ、ふわっと笑った。
「折戸さん。ちょうど搭乗口に向かうところだって。ちょっと急ごうか」
「はい」
私と小林さんが少し急ぎ足で搭乗口に行くと、小さなバッグだけを持った折戸さんがそこにはいた。もうトランクは手元にない。時間が迫っていることがそれだけでも分かる。折戸さんは小林さんと私の姿を見つけると、軽く手を上げ、にっこりと微笑んだ。
まるで私と小林さんが一緒に来たのが嬉しくて仕方ないようにさえ見えた。
「わざわざありがとう」
「あの。気を付けてくださいね」
私がそういうと、折戸さんはクスクス笑う。そして、私の方に一歩だけ近づいて私の瞳をしっかりと見つめ…。
綺麗な微笑みは私に投げ掛けられた。
優しいからそんなのは表情に見せないだろうけど、今は私に会いたくないのではないかと思う。
「折戸さん。小林です。今、空港にいるのですが、どちらにいますか?………。美羽ちゃんも一緒です。………わかりました。ではそちらに向かいます」
電話を切ると、小林さんは私を見つめ、ふわっと笑った。
「折戸さん。ちょうど搭乗口に向かうところだって。ちょっと急ごうか」
「はい」
私と小林さんが少し急ぎ足で搭乗口に行くと、小さなバッグだけを持った折戸さんがそこにはいた。もうトランクは手元にない。時間が迫っていることがそれだけでも分かる。折戸さんは小林さんと私の姿を見つけると、軽く手を上げ、にっこりと微笑んだ。
まるで私と小林さんが一緒に来たのが嬉しくて仕方ないようにさえ見えた。
「わざわざありがとう」
「あの。気を付けてくださいね」
私がそういうと、折戸さんはクスクス笑う。そして、私の方に一歩だけ近づいて私の瞳をしっかりと見つめ…。
綺麗な微笑みは私に投げ掛けられた。