あなたと恋の始め方①
私の身体はすっぽりと小林さんの腕に包まれ、フワッと身体が浮いた。それは当然の成り行きだったのかもしれない。吃驚して見上げた私の目には小林さんの真剣な瞳が映っていた。
「美羽ちゃんを抱きたい。約束を破ろうとする俺を許してくれる?」
掠れる声はいつもの優しい声よりも一段と低く微かな色香を漂わせる小林さんの心の奥底から溢れた声だと分かる。小林さんの男の部分を感じてしまった。でも、本当に優しい人だと思う。今、私が嫌だと言えば、きっと小林さんはやめてくれる。多分さっきの言葉は雰囲気が悪くならないように軽く誤魔化してくれると思う。
でも、私は誤魔化して欲しくないと思っていた。小林さんの傍に居たいと思う私は自分の中で言葉を探した。
しばらくの沈黙の後、私は小さな声で呟く。あまりの小さな声で小林さんに聞こえるのか聞こえないかくらい。でも、私なりに必死に考えての言葉。恥ずかしくて恥ずかしくて…。そんな私の微かな声が小林さんのシャツに包まれていく。
「お願いします」
それだけいうと、後は何も言えなくなって、私はそのまま小林さんのシャツの胸元をキュッと握ってしまう。握りたくて握るのではなく身体の緊張が指先の辺りにあるシャツを握っていた。
「うん」
小林さんは私がそう答えた後も、私を抱きしめていたままだった。私の言葉がきちんと通じているか心配になるほど。
「美羽ちゃんを抱きたい。約束を破ろうとする俺を許してくれる?」
掠れる声はいつもの優しい声よりも一段と低く微かな色香を漂わせる小林さんの心の奥底から溢れた声だと分かる。小林さんの男の部分を感じてしまった。でも、本当に優しい人だと思う。今、私が嫌だと言えば、きっと小林さんはやめてくれる。多分さっきの言葉は雰囲気が悪くならないように軽く誤魔化してくれると思う。
でも、私は誤魔化して欲しくないと思っていた。小林さんの傍に居たいと思う私は自分の中で言葉を探した。
しばらくの沈黙の後、私は小さな声で呟く。あまりの小さな声で小林さんに聞こえるのか聞こえないかくらい。でも、私なりに必死に考えての言葉。恥ずかしくて恥ずかしくて…。そんな私の微かな声が小林さんのシャツに包まれていく。
「お願いします」
それだけいうと、後は何も言えなくなって、私はそのまま小林さんのシャツの胸元をキュッと握ってしまう。握りたくて握るのではなく身体の緊張が指先の辺りにあるシャツを握っていた。
「うん」
小林さんは私がそう答えた後も、私を抱きしめていたままだった。私の言葉がきちんと通じているか心配になるほど。