あなたと恋の始め方①
ドアがノックされ、そちらに視線を移すとスーッとドアが開き、入ってきたのは眩い光だった。実際は暗い廊下だから、研究室の方が明らかに明るいけど、ドアが開いた瞬間、眩さで目が可笑しくなったかと思った。そこに立っていたのは綺麗は微笑みを浮かべる二人だった。
凛とした涼やかな高見主任と、穏やかな微笑みを湛える折戸さん。
さっき、所長と言ってしまってからそんなに時間が経ってない。それに呼ばれるはずの電話もならなかった。説明の前に研究所の見学をしているのだろうか?
「あの、まだ連絡はなかったですが、こちらから行かないといけなかったでしょうか?それに取締役はどちらでしょう?」
そんな私の問いに答えてくれたのは高見主任だった。涼やかな声は健在で、その声を聞いているとあの本社営業一課の日々をやっぱり思い出す。たった一年くらい前のことなのに、かなりの時間が経っているように思える。それだけ強烈過ぎた日々だったから、夢ではなかったかと思うこともある。
「取締役は所長と一緒に静岡支社に向かわれたよ。今回の研究所の視察及び新製品の説明を受けるのは私となっています。私が確認した上に取締役に報告することになっています」
私の言葉に答えてくれたのは、高見主任。でも、今回の視察は新製品の絡みとなるので、重要な案件だと思う。そんな大事なことを部長でも課長でもなく主任である高見主任が仕切っていいのだろうか?それにさっきの達観したかのような取締役はそれでいいのだろうか?
凛とした涼やかな高見主任と、穏やかな微笑みを湛える折戸さん。
さっき、所長と言ってしまってからそんなに時間が経ってない。それに呼ばれるはずの電話もならなかった。説明の前に研究所の見学をしているのだろうか?
「あの、まだ連絡はなかったですが、こちらから行かないといけなかったでしょうか?それに取締役はどちらでしょう?」
そんな私の問いに答えてくれたのは高見主任だった。涼やかな声は健在で、その声を聞いているとあの本社営業一課の日々をやっぱり思い出す。たった一年くらい前のことなのに、かなりの時間が経っているように思える。それだけ強烈過ぎた日々だったから、夢ではなかったかと思うこともある。
「取締役は所長と一緒に静岡支社に向かわれたよ。今回の研究所の視察及び新製品の説明を受けるのは私となっています。私が確認した上に取締役に報告することになっています」
私の言葉に答えてくれたのは、高見主任。でも、今回の視察は新製品の絡みとなるので、重要な案件だと思う。そんな大事なことを部長でも課長でもなく主任である高見主任が仕切っていいのだろうか?それにさっきの達観したかのような取締役はそれでいいのだろうか?