I'm crazy about you.


「二年後くらいに…またちゃんとプロポーズするからさ……それまで、ずっと俺の傍にいてくれよな?」
「うん……京輔…同棲の事ごめんね」
「あぁ…もういいって」
「でも……あれじゃ、京輔より両親取ったみたいでなんか」
「七海…」

胸に引っ付いている七海を引き離して、脇に手を入れて身体を引き上げた。
コツン、と額を合わせて、至近距離からその瞳を覗き込む。



「いいんだよ、両親取って……まぁ、同棲できればそれに越した事はねぇけど、週末の外泊認めてもらっただけでもすげぇ進歩じゃん」
「そ、だけど…」
「だからさ、週末は泊まり来て?…俺はそれで充分」
「うん。京輔大好き!」

七海がそう言って手のひらで俺の頬を包むと、俺も、と言いかけた言葉ごと唇を奪われた。



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