溺愛宣誓
「ぅわぁ…幾ら言いくるめられたからと言って、その格好でここまで来るとか。いや、服を着た時点である意味偉業だわ…。」
「市姫ちゃんへの愛故なんだよ。」
それまで俯いてガタプルしていたお巡りさんは「やっぱ帰る!!!」と身を翻した。
が、それを見越していたように織田さんががしっと捕まえた。
「フザケンナ。そんな格好でここまで来られたんだ、もはや怖いモンなんて無いだろ。つーか、そんな格好の貴様と一緒に来た俺の精神的苦痛の方が計り知れんわ。ともかくここまで来て俺の努力を無駄にするのは許さん。」
「君今、苦痛言ったよね!?やっぱりこの格好、可笑しいんじゃないかー!!!モサくても普段のジャージにすればヨカッタ!!!」
「バカ言え。ジャージー族など市姫が最も毛嫌いする種族だぞ。」
お巡りさんの訴えを一刀両断した織田さんは強引に彼を居酒屋の中へ引き摺って行った。
個々に仕切られた掘り炬燵のテーブル席。
「…ねぇ、この配置は可笑しく無いかな?」
お巡りさんを向かい側に、私達は四人で犇めき合って並んだ。
「「「え?友達だと思われたくないから。」」」
「………………。」
「酷いっ!!!」と泣き崩れるお巡りさん。
可愛そうなお巡りさん…。
でも口には出さなかったけど、私もみんなの意見と同じです。