溺愛宣誓
「なんで難波達まで居るんだ?まぁいいが。それより待たせてゴメンな。思いの外コヤツの支度に手間取った。」
「や…まだ約束の時間には間に合ってますから、いいんですけども…」
それより、どうしてそうなった!?
私達三人の視線は織田さんと共に現れたお巡りさんに注がれた。
「市姫好みと言えばカノだろ?だからカノのイメージで仕立ててみた。」
確かに私が好みそうなふわりとしたシフォンスカートに可愛いブラウス。
これを織田さんが選んだのだとしたら、本当にセンスいいな…ばっちり私好み。
なのだけど。
何故にそれをこのガチムチに着せるなどと言う暴挙に出たんでしょうかっ!?
そんな格好の所為でお巡りさんは始終周囲の目を気にして俯き加減でおどおどしている。
気持ちは分かりますが……。
織田さんはお巡りさんを眺めて神妙な顔で首を捻る。
「何故だろう…。このプルプルおどおどした感じまでカノにかなり近く仕立てたつもりなのに全然可愛くならないんだ。」
それを聞いて私はちょっと安心致しました。
これとそっくり!と思われているのだとしたら、自分の存在を根底から見詰め直さなきゃならないだろう。
ちょっとどころか立ち直れない。