溺愛宣誓
「いやいや、安心するのはまだ早いだろ。俺が不審者じゃないとしたら、本物の不審者がカノの生活範囲内でうろちょろしてるって事だからな……怖いな。」
いつもは不動な織田さんが不安そうに眉を寄せて呟くから、私の胸はドキッと高鳴る。
気弱な織田さんもステキ…!
ならば私はここで頼れる彼女アピールをしておくべきだろう。
「わ、私が織田さんをお守りします!そうと決まれば早速護身術を習いに―――」
「冷静にな。俺が怖いのは俺が襲われる事じゃなく―――寧ろ俺が出くわせるもんならギッタンギッタンにして3000㎞圏内侵入禁止にしてやるものを」
「3000㎞!おおよそ日本領土の長さですね!」
「俺はカノになんかあったらと思うと心配なんだよ。俺が居る時ならともかく、現実にはずっと一緒に居られる訳じゃないしな…。あ。なんなら暫く俺のマンションに非難しておくか!いやいや、これはあくまで不審者対策であって別に同棲とかじゃないぞ。そのままなし崩しにプチ軟禁なんて下心は一切―――」
「織田さんっ!!!」
「スミマセン。ごめんなさい。全くナイと言えば嘘になるが、カノの嫌がる事は決して―――」
何を誤っているのかよく分からない織田さんの腕をぱしぱし叩き、あそこあそこっ!と目配せする。
暫く、二人して身じろぎもなく凝視してしまった。
「……The不審者だな。」
「……ですね。」