溺愛宣誓
目深に被った帽子に、夜だと言うのにサングラス。
それにトレンチコート。
そこから突き出しているのはJKばりの生足。
思わずトレンチコートの中身を想像しかけ――――
「カノッ!!今すぐ思考停止!!しかしどうしても無理というならばせめて想像は俺のシャツの中で!なんなら想像しやすいように今すぐにでも脱ぐかr---」
「だだだ大丈夫ですっ!思考停止しましたからっ!」
スーツを脱ぎ出した織田さんを慌てて止める。
アブナイ。
こんなトコロで半裸になったら織田さんこそ不審者の仲間入りになってしまう。
そればかりか、織田さんの肉体美に鼻血を出しふらふらする私こそ紛う事無き不審者になってしまう。
ともかく井出達からもはや怪しさ満載だけど(以前似たような格好でお巡りさんに職質を受けた私が言うのもなんですが)
その格好で街路樹の繁みに身を隠し私のマンションの入り口を覗き見ている姿は不審者としか表現できない。
織田さんがすくっと立ち上がった。
「よし。俺がギッタンギッタンに成敗してくれる。」
「えっ…織田さんっ、やっぱり危ないですから…!」
止める間もなく織田さんは不審者に近づいた。
問答無用で掴めば不審者は暴れもがき、その拍子に不審者の帽子とサングラスが跳ね飛んだ。
露わになったその顔に織田さんと私は目を見開いた。