溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~
「タッチ!」
壁の半分ぐらいまで到着した時には、食べたいアイスとトッピング、飲みたいカクテルの味まで妄想し終わっていた。
ジェイドさんみたいに手の筋肉だけで登る所もなく、無理なく登れた。
「元バスケ部を舐めないでよね」
下で見守っていたはずのジェイドさんにそう不敵に笑うと、純粋に関心して拍手している。
「うん。凄いな、向上力がある女性は美しい」
なんて無駄に甘い声で言うんだから、目が点になってしまった。
「降りるのは、慎重にな」
丁度、ジェイドさんの指示で、壁の隣の一面ガラス貼りで海が見える窓辺の窓が何カ所か開けられていく。
気持ちのいい潮風を感じながらクラッシュパッドを敷いている床めがけてのんびり降りていたら、あと二メートルぐらいの所で、ジェイドさんが両手を広げて待ち構えていた。