溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~

「へえ。早速ね。って情報を私に言ったらマズいんじゃ」
「でも、只ならぬ空気でしたよ。一種即発な」

全然謝罪が出来てないじゃないか、甲斐め。

「そのシャンパンは俺がお部屋までお持ち致しますし、どうぞ行かれてあげて下さい。ジェイドさん、意外と短気ですよ」

そこまで二人の動向を探るのは如何なものかとも思ったけれど、仕方なくそちらへと向かってみた。


最上階のラウンジは、大体は夜しか営業してないので、この時間はまだただの展望室になっているらしい。
ブラウさんの話では屋外プールの様子が一望できて、プールに陽の光が反射して綺麗だとかどうとか。

行ってみたら、なぜか入口に貸し切りと書かれた看板が置かれていた。

看板からこっそり覗くと、二人は外を眺めるゆったりしたソファに座っている。

一種即発な雰囲気など一ミリもなかった。

(騙された?)

なんでブラウさんはわざわざ騙さしたのかな。
でも上手く謝罪できたのなら、良いんだけれど。

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