溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~
色んな不安や焦りや、戸惑いや――明日の今頃には隣に彼が居ないと言う現実に、ブラウさんの言葉が上手く頭の中で整理出来なかった。
エステが終わってから、一番に聞こう。
その信実を知ってどんな結末になってもいいから、全てスッキリしてから、
最後の夜をロマンチックに過ごそう。
入ってすぐに、バスローブ一枚に着替えてハーブティーを飲む。
ケイリ―さんが予約してくれた、ジェムストーン・マッサージというダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイアの四種類の宝石のオイルを選択して行われるマッサージだった。
オイルには、細かい宝石と、上質の精油をブレンドしていると説明された。
こっくりと濃くて、とろけるようなオイルを、一度のマッサージで瓶の半分ほど使用する。
贅沢すぎて緊張していたけれど、じっくりと体の深部に染み込ませていくマッサージは気持ちが良かった。