溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~
「危ないっ」
私が飛び出してた時にはもう遅かった。
ケイリ―さんは、飛び上がった拍子に尻もちを付いた。
舞い上がった白い箱から飛び出したハイヒールの上へ尻もちを付いていた。
「ケイリ―さん! 大丈夫ですか!?」
飛び出した私に気付いた従業員さんが、背中のファスナーを上げてくれたけど、ケイリ―さんは土下座しそうな態勢で私を見上げた。
「すいません! 大変失礼をしてしまいましてっ。 女性の着替え中に私はなんという失礼なことを」
「私たちがお通ししたんですよ」
「いえ。私が確認せずにドアを開けたのが悪いんです。それより怪我は大丈夫ですか?」
逆にいつも落ちついたケイリ―さんを驚かせてしまって申し訳なかった。
私はケイリ―さんみたいに紳士な方なら平気だけど、そんなに恐縮させてしまうなら、もう少し気をつけねばと反省できた。
ケイリ―さんに手を差し出すと、丁寧に断られてそのまま立ち上がった。