溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~
「大丈夫ですよ。まだ時間があるから、代わりの靴を探してみます」
「いえ、私が探して参りますから、どうか美山様は此方でお待ち下さい」
「いいえ。私が脅しちゃったせいです。ケイリーさん一人が責任を負うことではないんですから私も行きます!」
このままいくと、ケイリーさんが一人で責任を感じてしまいそうで、申し訳ないと思った。
今日まで、精一杯の御もてなしや繊細な心使いをしてくれたケイリ―さんなのに、最後のたったこの一回の事故で自分を責めて欲しくない。
ここは譲れないと、ケイリーさんを真っ直ぐ見つめる。
ケイリーさんも観念したように嘆息すると、すぐに顔を引き締めた。
「分かりました。では、すぐにブラウも呼びましょう。ですが、ジェイドさんには私から説明させてください」
私が頷くと、二人でブランドショップのマップを見て、反対側からシラミ潰して行くことにした。