溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~

「ナホ、採寸は終わったかな?」
「はい」
「よし、じゃあ、もう一軒行かねば」
「は? まだ行くんですか?」

真っ青になる私に、ジェイドさんはお構いなく笑うとで上を指差して笑う。

「せっかくプールがあるのだから、水着を買わなくては」
「げ」
「げとはなんだ。うちの船はプールも広いぞ」
「水着なら、日本から持ってきましたから」
 去年流行ったストライプ柄の青のビキニ。上に白のパーカーと短パンまで用意している。一応、泊る予定だったホテルにも専用のプールがあったから持ってきていたけど、良かった。
「せっかくだから、プレゼントしよう。ほら、早く」

煮え切らない私を、ジェイドさんは腕を掴みそのまま強引に店を飛び出した。
子供の様にはしゃぐジェイドさんは、心から楽しんで、私に喜んでもらおうと頑張っているんだろうけど。
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