溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~
私にはどうして此処までしてくれるのか分からず、この善意に甘えて良いのか悪いのかさえ戸惑ってしまう。
それに、船内のショッピングやレストランは、乗船する時にチャージしておいた船内専用のカードで買い物するらしい。
カードの色で部屋のランクが分かるのか、ジェイドさんがブラックカードを出すと顔色を変える店員も居た。
流石にサングラスをしてラフな格好で歩いているジェイドさんが、休暇中の本当の船長だと気づく店員はごく僅かだった。
気づいているのかもしれないけれど、私の肩を抱こうとしたり、荷物を持ってくれたりしている様子に、プライベート中は邪魔しないという暗黙の了解があるのかもしれない。
「結局、こんなに買ってしまった……」
お姫様が着てそうなレースフリルがキュートなワンピース型のネグリジェまで買ってくれた。 パフスリーブやたっぷりフリルがふんわり可愛い、女の子度いっぱいのデザインでピンク。水着も、サーモンピンクに近いし。